GA4でサイトの状態を確認するときは、数値の名前と分母を揃えることが出発点です。「ユーザー」「訪問」「閲覧」は同じ意味ではありません。ここでは、事業の成果を見るために押さえたい10の指標と、誤った判断を避ける読み方を整理します。設定方法はGA4の初期設定ガイドをご覧ください。
まず指標とディメンションを分ける
指標は回数・人数・割合・時間などの数値です。ディメンションはページ、参照元、メディア、デバイスなど、その数値を分ける切り口です。「ランディングページ」や「年齢」は指標ではありません。参照元google、メディアorganic、チャネルOrganic Searchも異なる分類なので、レポート名と列名をそのまま記録して比較します。
GA4で確認したい10の指標
| 指標 | 何を示すか | 読み違えないための注意 |
|---|---|---|
| 1. 総ユーザー数 | 期間内にイベントを発生させたユニークユーザー | 識別・同意条件に依存し、実在人数と必ず一致しない |
| 2. アクティブユーザー数 | エンゲージメント等の条件を満たしたユーザー | 標準レポートの「ユーザー」が何を指すか確認する |
| 3. 新規ユーザー数 | ウェブでは主にfirst_visitにより新規と判定されたユーザー | Cookie等の状態が変わると、既訪問者が新規に見える場合がある |
| 4. セッション数 | 訪問中の一連の操作を集計する単位 | 一人が複数セッションを持つため、ユーザー数と同じではない |
| 5. 表示回数 | ページ・画面が表示された回数 | 同じページの繰返し表示も含む。読者数や満足度そのものではない |
| 6. アクティブユーザーあたりの平均エンゲージメント時間 | フォーカス等の条件で測られた利用時間をアクティブユーザーで平均した値 | ページを開いてから閉じるまでの全時間や旧UAの滞在時間と混同しない |
| 7. エンゲージメント率 | 条件を満たしたセッションの割合 | 時間・キーイベント・複数表示などの条件と設定を確認する |
| 8. 直帰率 | エンゲージメントのなかったセッションの割合 | 1ページだけの閲覧がすべて直帰になるわけではない |
| 9. キーイベント数 | 事業上重要として指定したイベントの計数 | 同じ人の複数回操作や計数設定を含む。顧客数とは異なる |
| 10. セッションのキーイベント率 | キーイベントが発生したセッションの割合 | キーイベント総数をセッション数で割る計算とは異なる |
率の良し悪しを決める前に確認する
直帰率とエンゲージメント率は、同じ対象・条件なら補完関係にあります。GA4では1ページでもエンゲージメント条件を満たすことがあり、旧UAの「他のページへ移動しなかった割合」という定義で評価できません。短時間で連絡先を見つけた訪問もあるため、時間の長さだけで良いページ・悪いページを決めないでください。
全サイト共通の目標値を当てはめるより、自サイトの同じページ群・集客経路・端末で比較します。キーイベントの対象を変えた前後は率の意味も変わります。比較表にイベント名、計数方法、対象期間、フィルタを残しましょう。
目的に合わせて指標を組み合わせる
- 流入の変化:セッションと新規ユーザーを、セッションの参照元・メディアやデバイスで分ける
- 情報の利用:表示回数、エンゲージメント時間、関連ページや問い合わせへの行動を合わせる
- 成果:対象のキーイベント数と率を確認し、実際に有効な問い合わせや注文か別の管理記録でも照合する
- 自然検索の状況:GA4の訪問後の指標と、Search Consoleの検索表示・クリックを区別する
数字がおかしいときの点検
- 同じGA4プロパティ、期間、タイムゾーン、フィルタで比較している
- タグが重複しておらず、キーイベントが送信成功など正しい条件で発生する
- 内部アクセス除外、同意設定、データ品質の表示、処理中の期間を確認した
- ユニークユーザーは複数行に現れるため、行の単純合計と全体値が必ず一致する前提にしていない
- 指標が変わった日と、サイト・タグ・広告の変更日を記録した
数値から改善案を作る流れはGA4でWebサイトを改善する分析手順で説明しています。レポート設計のご相談は株式会社AOへのお問い合わせへお寄せください。























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