Googleアナリティクス4(GA4)は、サイトやアプリで発生したイベントを集め、集客経路や利用状況を分析するサービスです。まず測定したい行動を決め、プロパティ作成、タグ設置、動作確認の順に進めます。本記事は2026年10月29日に確認したGA4の公式案内に基づき、ウェブサイトの導入を説明します。
導入前に決めること
- 問い合わせ完了、購入、資料ダウンロードなど測りたい行動と、その成功条件
- 会社が管理するGoogleアカウント、管理者と作業者の権限
- サイトのURL、レポートのタイムゾーン・通貨、既存のタグ設置状況
- Cookie等の利用目的の表示、同意取得方針、保存するデータの範囲
既存のプロパティがある場合は、その管理者と設定を確認します。GA4で表示されるユーザー数は、端末やブラウザなどの識別条件に依存し、実在する人数と必ず一致するわけではありません。収集できる範囲を理解したうえで運用を始めましょう。
アカウント・プロパティ・ストリームを作る
- Googleアナリティクスにログインし、アカウントがなければ作成する。組織の管理ルールに沿う名前と共有設定を選ぶ。
- 管理画面からプロパティを作成し、名称、タイムゾーン、通貨、事業情報・利用目的を指定する。
- ウェブのデータストリームを追加し、公開サイトのURLとストリーム名を設定する。
- ストリームのタグ設定を開き、利用中のCMS・サイト構築方法に対応する設置手順を選ぶ。
- G-で始まる測定ID、プロパティ、設置方法、担当者を記録する。
プロパティを作成しただけではデータは集まりません。Googleタグをサイトへ設置し、送信が行われていることを確認します。旧UAのUA-で始まるIDや「トラッキング情報」の説明を、現行GA4の導入手順として使わないでください。
タグの設置方法を一本化する
CMSの公式連携、Googleタグマネージャー、HTMLへの設置など、管理しやすい方法を選びます。同じ測定IDを複数箇所から送る構成は二重計測の原因になるため、既存タグと照合してください。WordPressの親テーマや本番ファイルを不用意に直接変更せず、現在の運用方法と復旧手順に沿って進めます。
Shopifyでは一般サイトと同じ貼付方法を前提にせず、Google & YouTubeチャネルを使うShopify向け手順を確認してください。計測の目的に応じて、追加イベントは標準連携で取得できる項目を調べてから設計します。
動作確認と主要なレポート
公開サイトでページを開き、リアルタイムやTag Assistant、必要に応じてDebugViewで送信先とイベントを確認します。通常レポートは処理に時間がかかるため、設定直後に数字がないことだけで実装不良と断定しないでください。問い合わせはクリックだけでなく送信成功、購入は注文完了を確認します。
| 見るもの | 意味と注意 | 使い方 |
|---|---|---|
| 表示回数 | ページや画面の表示。同じページの繰返しも含む | 閲覧されるページを確認する |
| セッション | 訪問中の一連の操作を表す集計単位。既定では30分の無操作でタイムアウト | 集客経路や訪問単位の行動を比較する |
| エンゲージメント率・直帰率 | GA4の条件を満たしたセッションの割合と、その反対の割合 | 単に1ページだけ見たかどうかの指標として扱わない |
| キーイベント | 事業上重要として指定したイベント | 有効な問い合わせ・購入の定義に合うか確認する |
| 流入元 | 初回ユーザー獲得と各セッションの獲得は異なる | 目的に合うレポートと参照元・メディアを選ぶ |
GA4のエンゲージメントのあったセッションは、時間、キーイベント、複数のページ・スクリーン表示などの条件で定義されます。1ページ閲覧でも条件を満たせば直帰にならないため、旧UAの定義を使って評価しないようにします。設定によって時間条件などが変わるため、プロパティの条件も確認してください。
個人情報とデータの扱いを確認する
Googleは、個人を特定できる情報をアナリティクスへ送信することを禁止しています。フォーム値だけでなく、メールアドレスが入ったURLやページタイトル、イベントパラメータも点検します。必要な同意・表示・保持期間・アクセス権を運用方針と合わせて整理してください。
計測できないときの切り分け
- プロパティ・ストリーム・測定IDが対象サイトと一致するか
- タグが公開ページへ反映され、同じイベントが重複していないか
- 同意状態やブラウザの制限、内部アクセス除外などが影響していないか
- キーイベントが送信成功など正しい条件で発火しているか
- データ処理の時間を考慮し、検証した日時・端末・操作を記録しているか
自然検索の検索語や表示回数はSearch Console、訪問後の行動はGA4というように役割を分けて分析します。初期設定と計測設計の相談は株式会社AOへのお問い合わせへお寄せください。























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