- はじめに:なぜ海外Shopifyストア事例を見るべきか
- 事例1:Allbirds(オールバーズ) ― サステナブル×ミニマルデザインの代表格
- 事例2:Gymshark(ジムシャーク) ― トレーニングウェア×コミュニティ感のあるUI
- 事例3:Kylie Cosmetics(カイリー・コスメティクス) ― 世界観と購買導線の両立
- 事例4:Hiut Denim Co.(ヒュートデニム) ― 余白とテキストで“クラフト感”を伝える
- 事例5:Fashion Nova(ファッションノバ) ― 豊富な商品を“迷わず選べる”UI
- 5つの事例に共通するUI/UXのパターン
- 自社EC制作に活かすための実践チェックリスト
- まとめ:事例研究を「なんとなく見る」で終わらせない
はじめに:なぜ海外Shopifyストア事例を見るべきか
ShopifyでこれからECサイトを立ち上げたい、もしくはリニューアルしたいと考えたとき、
最短ルートのインプットは「すでに成果を出しているストアを分解して学ぶこと」です。
特に海外のD2CブランドやShopify Plusブランドは、
- ブランド世界観と売りやすさが両立したデザイン
- スマホ前提のスムーズなUI/UX
- ストーリーテリングとコンバージョン導線のバランス
が非常に洗練されています。
本記事では、海外のオシャレなShopifyストア5選を取り上げ、
- どんなブランドか
- ナビゲーション・商品ページのUI/UXの特徴
- 自社のShopify制作で真似したいポイント
を整理してご紹介します。
事例1:Allbirds(オールバーズ) ― サステナブル×ミニマルデザインの代表格
1-1. ブランド・サイト概要
Allbirdsは、再生素材やメリノウールなどを使ったサステナブルスニーカーで世界的に知られるD2Cブランドです。
公式ECサイトはShopifyをベースに構築されており、「ミニマルで環境に優しい」ブランドイメージがそのままUI/UXに反映されています。
1-2. ナビゲーションの特徴
- シンプルなヘッダーメニュー
「MEN」「WOMEN」「KIDS」「SUSTAINABILITY」など、ユーザー視点でわかりやすいラベルでカテゴリが整理されています。 - メガメニューで“選び方”をガイド
スニーカーだけでなく、ランニング用・ライフスタイル用など、用途別の切り口を用意。メガメニュー内で代表的な商品画像も表示され、視覚的にも選びやすくなっています。 - 検索バーを常に上部に固定
商品数が多い中でも、ユーザーが迷わずサイト内検索にアクセスできる作りになっています。
1-3. 商品ページUI/UXのポイント
- 余白を活かしたミニマルなレイアウト
商品画像とテキストの情報量を絞り、視線が散らからない構成になっています。 - カラー・サイズ選択が直感的
カラーバリエーションは色付きの丸いスウォッチで表示され、クリック(タップ)で即座に画像が切り替わります。 - サステナビリティ情報が自然に組み込まれている
素材やCO₂排出量などの情報が、「読みたい人がきちんと読める位置」に整理されているのも特徴です。
1-4. EC制作で真似したいポイント
- ブランドの世界観(サステナブル・ミニマル)を、色数・余白・フォント選びで徹底する。
- メガメニュー内で「用途別」「シーン別」の導線を用意し、商品探しの迷いを減らす。
- こだわり情報(素材・環境配慮)は、長文ではなくアイコン+短文で視覚的に伝える。
事例2:Gymshark(ジムシャーク) ― トレーニングウェア×コミュニティ感のあるUI
2-1. ブランド・サイト概要
Gymsharkは、フィットネス・トレーニングウェアで世界的に人気のD2Cブランド。
Shopify Plusを活用し、「キャンペーン時の高負荷にも耐えるスピード」と「コミュニティを感じさせるデザイン」が両立したECサイトを運営しています。
2-2. ナビゲーションの特徴
- 性別+アイテム軸のメニュー構造
「MEN」「WOMEN」から入り、トップス・ボトムス・セットアップなど、ユーザーの頭の中の分類と一致したカテゴリ設計です。 - キャンペーン・ドロップの目立たせ方
新作ドロップやセール情報はヘッダー上部のバーやメガメニューに表示され、常に最新情報へアクセスしやすい動線になっています。 - スマホでのフィルターが非常に使いやすい
サイズ・カラー・フィット感・価格など、トレーニングウェアならではの条件で絞り込めるUIが整っています。
2-3. 商品ページUI/UXのポイント
- モデル着用画像で「動き」を伝える
静止画だけでなく、動画や複数アングルでの着用イメージにより、使用シーンが具体的にイメージできます。 - フィット感・用途がひと目で分かるタグ
「TRAINING」「RUNNING」など、シーンごとのタグを表示し、ユーザーの目的に合うかどうかを即判断できるようにしています。 - レビューとサイズガイドの配置が工夫されている
サイズに不安があるユーザー向けに、レビュー内でも「サイズ感コメント」が拾いやすくなるUIになっています。
2-4. EC制作で真似したいポイント
- フィットネス・アパレル系ECなら、「用途」「強度」「フィット感」などをタグで整理して表示。
- 新作ドロップやセールを、ヘッダーやナビに常時表示して「今見るべき理由」をつくる。
- サイズや着用感の不安を減らすため、レビューとサイズガイドを近くに配置する。
事例3:Kylie Cosmetics(カイリー・コスメティクス) ― 世界観と購買導線の両立
3-1. ブランド・サイト概要
Kylie Cosmeticsは、インフルエンサーであるKylie Jenner氏が展開するコスメブランド。
Shopify Plus上で構築されており、「世界観の強いビジュアル」と「シンプルで高速な購買導線」が両立した代表的なストアです。
3-2. ナビゲーションの特徴
- カテゴリ数を絞った上品なメニュー
「LIPS」「FACE」「EYES」など、コスメ特有のカテゴリがわかりやすく並んでいます。 - キャンペーン・限定コレクションの見せ方
ヘッダーやトップページ上部で“今の推し”商品が一目で分かる構成になっており、キャンペーンLPへの導線も自然です。
3-3. 商品ページUI/UXのポイント
- 世界観の強いビジュアルとシンプルな情報設計
写真は大胆・ラグジュアリーなトーンですが、購入に必要な情報(価格・色・使用方法・成分など)は整然と整理されています。 - カラー選択のUIが優秀
リップなどのカラーバリエーションは、色スウォッチ+モデル着用画像の組み合わせで、選ぶ前にイメージしやすくなっています。 - セット商品・クロスセルの見せ方
単品だけでなく、「このシリーズをまとめて揃える」提案がさりげなく配置され、客単価アップにつながる導線が設計されています。
3-4. EC制作で真似したいポイント
- ビジュアルが強いブランドこそ、商品情報は「必要な要素だけを整然と」並べる。
- カラーバリエーションが多い商品では、スウォッチ+着用イメージ画像で迷いを減らす。
- 単品ページ内で「シリーズまとめ買い」の導線を設計し、セット販売・客単価アップを狙う。
事例4:Hiut Denim Co.(ヒュートデニム) ― 余白とテキストで“クラフト感”を伝える
4-1. ブランド・サイト概要
Hiut Denim Co.は、イギリス・ウェールズの小さな町から始まったデニムブランド。
Shopifyを用いて、「クラフトマンシップ」と「ストーリー」を前面に押し出したECサイトを構築しています。
4-2. ナビゲーションの特徴
- カテゴリ数を絞ったシンプルなメニュー
「MEN」「WOMEN」「STORY」など、ブランドストーリーへの導線がグローバルナビに含まれているのが特徴です。 - ストーリーページへの誘導が強め
トップページやヘッダーから、工場・職人・まちの歴史などを紹介するコンテンツへ簡単にアクセスできるようになっています。
4-3. 商品ページUI/UXのポイント
- 写真の枚数は多くないが、一枚一枚の情報量が高い
“履いている様子”や“質感”が伝わる写真を厳選して掲載し、余白を活かしたレイアウトになっています。 - コピー(テキスト)が強く、読みたくなる
「なぜこのデニムを作ったのか」「どんな人に履いて欲しいか」が、ブランドの声として丁寧に書かれているのが印象的です。 - サイズ選択UIはシンプルで迷わない
サイズ表やフィットの説明も簡潔で、「たくさん比べる」というより“直感的に選べる”作りになっています。
4-4. EC制作で真似したいポイント
- クラフト系・地域ブランド系ECでは、ストーリーへの導線をナビの中にきちんと置く。
- 写真枚数を増やすより、「世界観が伝わる写真を厳選」し、余白を活かしたレイアウトを意識する。
- コピーライティングに力を入れ、「誰のどんな日常を変える商品か」をきちんと書く。
事例5:Fashion Nova(ファッションノバ) ― 豊富な商品を“迷わず選べる”UI
5-1. ブランド・サイト概要
Fashion Novaは、トレンド性の高いファストファッションブランドとして世界中にファンを持つECブランド。
膨大な商品数を抱えながらも、Shopifyをベースに「探しやすさ」と「トレンド感」が両立したUI/UXを実現しています。
5-2. ナビゲーションの特徴
- カテゴリ×テーマで分かりやすく整理
「NEW」「DRESSES」「TOPS」などのベーシックなカテゴリに加え、トレンドやコレクション単位のメニューも存在します。 - メガメニュー上で“テーマ別ビジュアル”を表示
カテゴリ内にキャンペーンビジュアルや特集バナーを配置し、ユーザーの視線を引きつけています。 - セール・クーポン情報の露出が多い
ヘッダー上部バーで常にプロモーションが表示され、「今買う理由」が視覚的に伝わります。
5-3. 商品ページ・一覧ページのUI/UX
- 商品一覧での情報量がちょうど良い
サムネイル画像・価格・割引表示・カラー展開など、「クリック前に知りたい情報」が一目で分かります。 - フィルター機能が強力
カテゴリページでは、サイズ・カラー・価格・スタイル等多くの条件で絞り込みが可能で、ユーザーの目的に合わせて素早く候補を絞れます。 - 緊急性を高めるUI(在庫・タイマー・割引表示)
一部商品では在庫数やセール終了のカウントダウンなど、購入を後押しする要素が使われています。
5-4. EC制作で真似したいポイント
- 商品数が多いECでは、とにかく「一覧ページの情報設計」にこだわる。
- クーポン・セール情報は、ヘッダーや一覧ページにも表示し「今買う理由」を明確にする。
- フィルター項目はユーザー視点(サイズ・シルエット・丈感・価格帯など)で設計する。
5つの事例に共通するUI/UXのパターン
6-1. 「ユーザーの頭の中」と一致したナビゲーション
5つの海外Shopifyストアに共通しているのは、ナビゲーションの軸がユーザーの頭の中と一致していることです。
- 性別・カテゴリ・用途・価格帯など、ユーザーが普段使っている整理軸を採用している
- 専門用語や抽象的なカテゴリ名は極力避けている
- 「NEW」「SALE」「COLLECTION」など“今見るべき場所”がすぐ分かる
6-2. 商品ページは「ベネフィット→特徴→スペック」の順でストーリー化
どのブランドも、商品ページでいきなりスペック表から見せるのではなく、
- 誰のどんな悩み・願望に応える商品なのか(ベネフィット)
- それを支える素材・機能・設計(特徴)
- サイズ・成分・使用方法などの詳細情報(スペック)
という順序で情報を配置し、「欲しいかも → 納得 → 安心」という心理の流れを作っています。
6-3. スマホ前提のUI設計
5つの事例はすべて、スマートフォンで見たときの使いやすさが優れています。
- 画像スワイプ・フィルター・検索など、指一本で操作しやすいUI
- ボタンやテキストのサイズ・行間が読みやすい
- 固定CTAバーや簡単なチェックアウト導線など、“いつでも買える”状態を維持
自社EC制作に活かすための実践チェックリスト
7-1. ナビゲーション設計のチェック
- ヘッダーを見ただけで「何を売っているサイトか」分かるか
- カテゴリ名はユーザーの言葉になっているか(社内用語になっていないか)
- スマホでも「カテゴリ」「検索」「カート」がすぐに押せる配置になっているか
- NEW・SALE・人気ランキングなど、「今見るべき場所」が一目で分かるか
7-2. 商品ページのチェック
- ファーストビューで「商品名・価格・レビュー・CTA」がきちんと見えているか
- ベネフィット → 特徴 → スペックの順序で情報が整理されているか
- 写真枚数よりも「世界観・使用シーン」が伝わるカットを優先できているか
- サイズ・カラー・用途など、迷いやすい点にガイドやレビューが近くにあるか
7-3. 世界観とコンバージョン導線のバランス
- ブランドのストーリーや想いにアクセスしやすい導線があるか
- 世界観を重視するあまり、購入ボタンやカート導線が見えづらくなっていないか
- キャンペーンやセール情報が“うるさすぎず、しかし気づいてもらえる”バランスになっているか
まとめ:事例研究を「なんとなく見る」で終わらせない
本記事では、 「ECサイト制作:海外のオシャレなShopifyストア事例5選」 として、
- Allbirds(サステナブルスニーカー)
- Gymshark(トレーニングウェア)
- Kylie Cosmetics(コスメ)
- Hiut Denim Co.(クラフト系デニム)
- Fashion Nova(ファストファッション)
の5ブランドを取り上げ、ナビゲーションと商品ページのUI/UXを中心にポイントを整理しました。
大切なのは、「おしゃれだな」で終わらせず、構造とルールに分解して自社サイトに取り入れることです。
ぜひ、
- 気になる海外Shopifyストアをブックマークし、PCとスマホで実際に触ってみる
- 本記事のチェックリストを横に置きながら、「良い」と思った部分を言語化する
- 自社のShopifyテーマ設定・セクション構成に落とし込んで、小さくA/Bテストを回してみる
というステップで、
「見た目がおしゃれ」かつ「売れる」ECサイト制作につなげてみてください。
























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