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Shopify:配送日時指定.amp:機能と設定方法の解説

Shopifyで売上が伸びてくると、次に効いてくる課題が「配送」です。購入者は商品そのものだけでなく、受け取り体験まで含めてストアを評価します。そこで重要になるのが配送日時指定です。

この記事では、Shopifyアプリ「配送日時指定.amp」でできること、料金プランの考え方、設定の具体手順、運用で成果を出すための数値設計まで、実務で迷わない粒度でまとめます。食品、ギフト、D2C、サブスク、予約販売など、再配達や問い合わせが増えやすい商材ほど効果が出やすい内容です。

目次
  1. 配送日時指定が効く理由:CVRと運用コストに同時に効く
  2. 配送日時指定.ampとは
  3. 主要機能まとめ
  4. 料金プランと選び方
  5. 導入前チェックリスト
  6. 設定手順:配送日時指定.ampの基本設定から公開まで
  7. 運用で成果を出すための数値設計
  8. よくあるトラブルと対処
  9. 配送日時指定.ampが向いているストア、向いていないストア
  10. まとめ
  11. 参考URL
  12. 無料相談・お問い合わせ

配送日時指定が効く理由:CVRと運用コストに同時に効く

配送日時指定は「顧客満足」の話に見えますが、実務では次の2つに直結します。

  • 購入直前の不安を解消してCVRを上げる(受け取りの都合がつかない不安、いつ届くか分からない不安を消す)
  • 配送に関する問い合わせや再配達を減らし、運用コストを下げる(出荷現場とCSの負担を同時に軽くする)

たとえるなら、配送日時指定は「レジ前の行列を短くする整理券」です。商品に興味があっても、受け取りが不確実だと最後の一歩で離脱します。整理券があると安心して会計に進めるのと同じで、配送日時指定があると購入確定まで進みやすくなります。

配送日時指定.ampとは

配送日時指定.ampは、購入者が配送希望日と配送時間帯を指定できるようにし、国内配送会社に合わせた時間帯設定、休業日や締め時間を踏まえた日付制御、置き配の受付、出荷伝票CSVの出力や追跡番号の反映など、配送業務をまとめて整えるShopifyアプリです。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便などの主要配送会社に対応し、Shopify Plusの場合はチェックアウト画面側での指定も案内されています。

主要機能まとめ

1. 配送希望日と配送時間帯の指定

カート画面などで、購入者が希望日と時間帯を選べます。ここで重要なのは、ただ選べるだけでなく「現場の制約を反映して、選べない日を最初から出さない」ことです。誤った期待を作らない設計にすることで、購入後のトラブルを減らせます。

2. 最短日、最長日、締め時間で現実的な日付候補を出す

たとえば当日出荷の締めが12:00なら、12:01以降の注文は最短日が自動で翌営業日になるように設計します。これを手作業で運用するとミスが出やすい一方、アプリ側で制御できると、表示と現場が一致します。

3. 休業日、長期休暇、配達不可日の反映

年末年始、棚卸し、倉庫休業、臨時休業など、出荷できない日を設定し、配送希望日候補から除外できます。これは食品やギフトで特に重要です。設定が甘いと、指定された日に出せず、問い合わせやクレームにつながります。

4. 都道府県別の配送日時指定

地域によりリードタイムが違う商材では、都道府県別に最短日や指定可否を分けたいケースがあります。配送日時指定.ampのNORMALプランには都道府県別の配送日時指定機能が含まれる、と案内されています。

5. 置き配の受付

不在が多い商材では置き配の選択肢があるだけで再配達が減り、体験が良くなります。置き配を受け付け、注文情報側に保持できる設計があると、出荷現場での確認がスムーズです。

6. 商品別、条件別の制御(ADVANCED向き)

同じストアでも、冷凍食品と常温、受注生産と即納、予約商品と通常商品など、配送制約が違うことがあります。ADVANCEDプランでは商品別配送日時指定機能や、条件下でモジュールを非表示にする設定が含まれる、と案内されています。

7. 出荷伝票CSVエクスポートと追跡番号管理

出荷業務がボトルネックになりやすいストアでは、伝票作成と追跡番号の通知が重要です。配送日時指定.ampは、注文情報をCSVでエクスポートし、配送会社用の伝票出力や追跡番号の反映に対応する、と案内されています。ヤマト運輸B2クラウドとのAPI連携も記載されており、プラン上は従量課金の案内があります。

8. 最新テーマ対応と表示箇所の拡張

アプリストアとヘルプセンター側では、ドロワーカート上へ表示できる埋め込み対応、マイページの注文情報へ配送日時を表示、フルフィルメント分割対応など、運用面の改善に関する更新が告知されています。運用規模が大きいほど、こうした更新の価値が上がります。

料金プランと選び方

アプリストア上の案内では、月額は$9.80からで無料体験あり、NORMAL $9.80/月、ADVANCED $19.80/月、14日間の無料体験が記載されています。さらにNORMALにはヤマトB2クラウドAPI連携が含まれ、0.05USD/件の従量課金が案内されています。

プラン比較(判断基準付き)

観点NORMALADVANCEDおすすめ判断基準
月額$9.80$19.80まずはNORMALで基本を固め、要件が増えたらADVANCEDへ
都道府県別の配送日時対応対応地域で最短日が変わるなら必須級
商品別の配送日時制御記載なし対応受注生産、予約、冷凍など制約が商品ごとに違うならADVANCED
モジュール非表示条件記載なし対応特定商品や条件で日時指定を出したくないならADVANCED
ネクストエンジン連携記載なし対応受注一元管理をネクストエンジン中心に回すならADVANCED
ヤマトB2クラウドAPI連携対応(0.05USD/件の記載あり)対応(NORMAL機能を含む)ヤマト中心で出荷量が多いほど効く。従量課金も計算に入れる

ROIのざっくり試算(数字で判断する)

配送日時指定の費用対効果は、次のように見積もると判断が速いです。

  • 問い合わせ削減効果:月間の配送系問い合わせ件数 × 1件あたり対応時間(分) × 人件費単価(円/分)
  • 再配達削減効果:再配達率の改善 × 月間出荷件数 × 再配達に伴うコスト(実費または社内工数換算)
  • CVR改善効果:月間セッション × CVR改善幅 × 平均注文単価 × 粗利率

たとえば「配送日時の問い合わせが月50件、1件10分、社内コスト1分40円」なら、50×10×40=20,000円相当です。ここに再配達削減やCVR改善が乗ると、アプリ費用は回収しやすくなります。逆に注文数が少なく、配送条件も単純なら、まずは最小構成で運用してから段階的に強化する方が安全です。

導入前チェックリスト

  • 配送の制約整理:締め時間、休業日、最短出荷日、地域別リードタイム、商品別リードタイム
  • 表示したい場所:カート、ドロワーカート、注文完了ページ、マイページ、通知メール
  • 既存アプリとの競合:配送系アプリ、カート拡張アプリ、チェックアウト拡張との干渉がないか
  • Shopify Plusかどうか:チェックアウト画面側に表示したい場合はプラン制約に注意
  • 出荷フロー:CSV出力、B2クラウド、ネクストエンジン、倉庫連携(オープンロジ等)のどれが中心か

設定手順:配送日時指定.ampの基本設定から公開まで

ここでは、ヘルプセンターの項目構成に沿って、実務で迷いにくい順番に並べ替えて解説します。

手順1:アプリをインストールし、プランを決める

まずはインストールして無料体験で検証します。検証で確認すべきは、表示、日付ロジック、注文情報への保存、出荷フローの4点です。

手順2:配送業者と時間帯を設定する

ヤマト、佐川、日本郵便など、実運用の配送会社に合わせて時間帯を登録します。ここでのコツは「サイト上の選択肢を、実際に出せる時間帯だけにする」ことです。選べるが出せない時間帯が混ざると、クレームの原因になります。

手順3:配送希望日のルールを決める(最短日、最長日、締め時間)

最短日と締め時間を必ずセットで設計します。食品など出荷当日の作業が多い商材は、締め時間を早めに設定し、出荷負荷の平準化を優先すると事故が減ります。

  • 最短日:当日出荷の可否、倉庫の出荷リードタイムで決める
  • 最長日:在庫変動が激しい商材は長くしすぎない(欠品リスク)
  • 締め時間:出荷現場の現実に合わせる。迷ったら早めに設定して安全側に倒す

手順4:休業日、長期休暇、配達不可日を登録する

出荷できない日を候補から除外します。年末年始やお盆などは、暦通りではなく倉庫稼働に合わせるのが重要です。店舗側と倉庫側で休日が違う場合、倉庫稼働を優先して設計する方が事故が減ります。

手順5:都道府県別の設定を行う

地域でリードタイムが異なる場合、都道府県別に最短日や指定可否を分けます。たとえば離島や遠方地域は最短日を伸ばす、時間帯指定を制限するなどが実務的です。

手順6:置き配を有効にする(必要なストアのみ)

置き配を受け付ける場合は、注意事項の表示も合わせて整えます。たとえば「盗難や雨濡れのリスク」など、免責や注意喚起を事前に出すとトラブルが減ります。

手順7:モジュールの表示デザインを調整する

購入ボタン付近で視認でき、入力負担が増えないUIにします。ポイントは次の3つです。

  • 選択欄は必要最小限(最初から候補が絞れているほど良い)
  • スマホで押しやすいサイズと余白
  • 配送の注意事項は短く、詳細は別リンクに逃がす

手順8:条件に応じて表示を出し分ける(ADVANCED向き)

次のようなケースでは、配送日時指定を常に出すのが正解ではありません。

  • 予約販売や受注生産など、確定納期が注文後に決まる商品
  • デジタル商品や配送不要の商品
  • ギフトのeギフトなど、配送フローが特殊な注文

こうした場合は、商品別設定や非表示条件を使い、誤解を生む表示を消す方がCVRもCSも安定します。

手順9:注文情報に配送希望日時を持たせ、メールやマイページに表示する

配送希望日時は、出荷担当が見る場所に残っている必要があります。ヘルプセンターでは、注文情報設定や、注文確認や通知メールへ配送希望日と時間帯を表示する手順(任意)が案内されています。ストアの体験としても、注文後に確認できる状態を作ると問い合わせが減ります。

手順10:出荷伝票CSVエクスポートを設定する

CSVでの伝票発行が中心なら、出力項目と運送会社フォーマットを合わせます。ヤマトB2クラウド運用の場合は、API連携と従量課金も踏まえ、月間出荷件数から追加費用を見積もっておきます。

手順11:追跡番号の通知フローを固める

追跡番号が注文完了メールに入ると、配送問い合わせが減ります。ヘルプセンター側では、追跡番号アップロードや通知の改善、発送済み注文への追跡番号更新にも触れられています。運用では「いつ、誰が、どの画面で反映させるか」を決め、属人化を避けるのがポイントです。

手順12:テスト注文で公開前に必ず確認する

公開前に、最低でも次のテストを行います。

  • PCとスマホで表示が崩れないか
  • 締め時間を跨いだときに最短日が切り替わるか
  • 休業日、長期休暇が候補から外れているか
  • 都道府県別ルールが正しく効いているか
  • 注文詳細に希望日時が残っているか
  • メール、マイページで購入者が確認できるか
  • CSV出力と伝票発行が現場フローに乗るか

運用で成果を出すための数値設計

導入して終わりにすると効果が曖昧になります。次の指標を月次で追うと、改善点が見えます。

  • 配送関連問い合わせ率:配送関連問い合わせ件数 ÷ 注文件数
  • 再配達関連の発生率:不在や受け取り不備の件数 ÷ 出荷件数
  • チェックアウト到達後の離脱:カート投入から購入完了までの落ち方
  • 希望日時の選択率:日時指定が使われた割合(使われないならUIか候補設計が原因)
  • 指定不能エラー:指定できない日が選ばれそうになる頻度(ルール設計の見直し対象)

改善の基本は、日付候補の精度を上げることです。候補が現場の制約と一致するほど、問い合わせとクレームが減り、結果的にCVRも安定します。

よくあるトラブルと対処

トラブル1:日時指定が表示されない

表示箇所(カート、ドロワーカートなど)とテーマ側の設置方式が合っていないケースが多いです。ヘルプセンターには、テーマ編集や埋め込み機能に関する案内があります。カート拡張アプリやドロワーカートを使っている場合は、埋め込み対応で表示できるかを優先して確認します。

トラブル2:最短日がズレる

締め時間、休業日、発送に必要な日数のどれかが未設定、または現場と違う設定になっていることが多いです。設定は安全側に倒し、実績を見ながら攻める方が事故が減ります。

トラブル3:商品によって指定の可否を変えたい

受注生産や予約販売が混在している場合は、商品別の設定が必要になります。ADVANCEDの機能範囲で解決できる可能性が高いので、要件整理の上でプランを見直します。

トラブル4:出荷が分割される注文で混乱する

複数ロケーションや分割フルフィルメントを使うストアでは、配送伝票側が追いつかないことがあります。ヘルプセンターとアプリストアではフルフィルメント分割対応の更新が告知されているため、まずは最新仕様の前提で運用設計を組みます。

配送日時指定.ampが向いているストア、向いていないストア

向いている

  • 食品、ギフト、花など、受け取りが重要な商材
  • 出荷件数が増えてきて、伝票作成や追跡通知が負担になっている
  • 地域でリードタイムが変わる(都道府県別に制御したい)
  • 商品ごとに納期が違う(ADVANCED前提)

向いていない(または要件整理が先)

  • デジタル商品のみで配送が不要
  • 受注生産のみで納期が確定しない(日時指定を出すと誤解が出る)
  • 出荷量が少なく、配送条件も単純で、手作業でも事故が起きていない

まとめ

  • 配送日時指定は、CVR改善と運用コスト削減の両方に効く
  • 配送日時指定.ampは、国内配送会社対応、休業日や締め時間、都道府県別制御、置き配、伝票出力と追跡通知まで一通りをまとめて整えられる
  • NORMALは基本機能と都道府県別制御が中心、ADVANCEDは商品別制御や非表示条件、外部連携を含めて要件が多いストア向き
  • 導入時は、表示、日付ロジック、注文情報への保存、出荷フローの4点をテスト注文で必ず検証する

参考URL

無料相談・お問い合わせ

配送日時指定は、入れただけでは効果が出ません。締め時間、休業日、地域別リードタイム、商品別納期、表示UI、出荷フローまで一貫して設計すると、問い合わせ削減とCVR改善が同時に進みます。

自社ストアの状況に合わせた要件整理、最適なプラン選定、テーマへの設置、運用フローの整備までまとめて相談したい場合は、下記よりご連絡ください。

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株式会社AO 吉川悠太

株式会社AO 吉川悠太

岡山県生まれ。一橋大学を卒業後、株式会社ツムラに入社。10年間、営業・Web集客・AI開発を経験。2024年、EC制作・集客の株式会社AOを創業。

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