- はじめに:どのチャネルから来ているか分からないまま広告費をかけていませんか?
- Shopifyの「集客レポート」とは?概要と他レポートとの違い
- 「集客レポート」へのアクセス方法と基本操作
- 「参照元別セッション(Sessions by referrer)」でチャネル構成を把握する
- 「トラフィックソース別セッション」「ソーシャル別セッション」で集客の質を深掘り
- 「地域別セッション(Sessions by location)」でエリア戦略を立てる
- 「時間別セッション(Sessions/Visitors over time)」でトレンド・打ち上げ効果を見る
- 集客レポートを活用した実践的な分析ステップ
- Googleアナリティクス(GA4)との役割分担
- 集客レポートでよくあるつまずきと注意点
- まとめ:毎週「チャネル別ふり返り」を集客レポートで習慣化しよう
はじめに:どのチャネルから来ているか分からないまま広告費をかけていませんか?
ShopifyでECサイトを運営していると、
- Instagramもやっている
- Google広告やMeta広告にも出稿している
- メルマガやLINEも配信している
…というように、集客チャネルがどんどん増えていきます。
ところが、
- 「結局どのチャネルからお客さんが来ているのか分からない」
- 「広告を止めていいチャネル/伸ばすべきチャネルの判断がつかない」
という状態のまま、感覚や雰囲気で予算配分をしてしまっているケースも少なくありません。
この「どこから来ているか」を整理するための機能が、Shopifyの「集客レポート(Acquisition reports)」です。
集客レポートを使うことで、
- 検索・SNS・広告・メール・他サイトなど、どのルートから来ているか
- どの国・地域からアクセスされているか
- いつ(どの時間帯・どの曜日)アクセスが集中しているか
といった情報を可視化し、「効いているチャネル」に集中投資するための判断材料を得ることができます。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
この記事では、Shopifyの「集客レポート」を
- どこから開くのか(アクセス方法)
- どの指標・レポートをどう見るのか
- 実際のマーケティング改善にどうつなげるのか
まで、EC担当者目線で分かりやすく解説します。
Shopifyの「集客レポート」とは?概要と他レポートとの違い
「Acquisition(集客)レポート」で分かること
Shopifyの管理画面では、レポートは「売上」「在庫」「顧客」などのカテゴリに分かれており、その中のひとつがAcquisition(集客)です。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
Shopify公式ヘルプでは、集客レポートとして次のようなレポートが用意されていると説明されています。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
- Sessions by referrer(参照元別セッション):検索・SNS・他サイトなど、どこから来たか
- Sessions by location(地域別セッション):国や都市など、どこからアクセスされているか
- Sessions over time(時間別セッション):時間や日付ごとのセッション推移
- Visitors over time(訪問者数の推移):ユニーク訪問者の推移
ポイントは、これらが「売上」ではなく「来訪(セッション)」にフォーカスしているという点です。
「まずどこから来ているのか?」を押さえたうえで、「そこからどれくらい買ってくれているのか?」は売上レポートやマーケティングレポートと組み合わせて見る、というのが基本スタンスになります。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
「セッション」と「訪問者」の違いも押さえておく
集客レポートでは、主にセッション(session)と訪問者(visitor)という2つの単位が登場します。
- セッション:30分以上操作がない、またはUTCの真夜中で区切られるアクセスの単位
- 訪問者:ブラウザやデバイス単位のユーザー(同じ人が複数セッションを持つこともある)
Shopifyのヘルプでは、例えば「20分見て一度離脱し、2時間後にまた来たら 2セッション・1訪問者」といった例で違いが説明されています。:contentReference[oaicite:4]{index=4}
集客施策の比較では、「セッション数(=来訪の量)」を見ることが多く、
サイト全体のファンの増え方を見るときは「訪問者数(=ユニークユーザー)」を見る、という使い分けをしていきます。
集客レポートと「売上レポート」「マーケティングレポート」の違い
Shopifyには、他にもさまざまなレポートがあります。
- Sales(売上)レポート:金額や注文数、商品別売上など
- Marketing(マーケティング)レポート:「どの流入から何件の注文が発生したか」などコンバージョン寄り
- Behaviour(行動)レポート:どのページがよく見られているか、検索キーワードなど
その中でAcquisition(集客)レポートは「どこから来たか」の入り口部分だけにフォーカスしているのが特徴です。:contentReference[oaicite:5]{index=5}
イメージとしては、
- 集客レポート:交通量調査(どこから何台の車が入ってくるか)
- 行動レポート:館内導線(どの売り場を通っていくか)
- 売上レポート:レジデータ(いくら買ってくれたか)
のように役割分担している、と考えると分かりやすいです。
「集客レポート」へのアクセス方法と基本操作
Shopify管理画面からのアクセス手順
デスクトップ版管理画面から集客レポートを開く手順は以下の通りです。:contentReference[oaicite:6]{index=6}
- Shopify管理画面にログイン
- 左メニューから「分析(Analytics)」→「レポート(Reports)」をクリック
- レポート一覧の上部にある「Category(カテゴリ)」フィルタをクリック
- 一覧から「Acquisition(集客)」を選択
- 「Sessions by referrer」「Sessions by location」など、見たいレポートを選択
スマホアプリでも同様に、「Analytics → Reports → Category: Acquisition」で絞り込めます。:contentReference[oaicite:7]{index=7}
ダッシュボードの「トラフィックソース別セッション」との関係
ShopifyのAnalyticsダッシュボードには、標準で
- オンラインストアセッション数
- オンラインストアセッション:トラフィックソース別(search / direct / social / email など)
- ソーシャル別セッション
といったカードが表示されます。:contentReference[oaicite:8]{index=8}
これらは「ざっくりとしたチャネル別のアクセス状況」をパッと確認するには便利ですが、
より詳細に分析したい場合は、今回のテーマである「Acquisitionレポート」を開いて深掘りしていく流れになります。
日付レンジと比較期間の設定は毎回意識する
どのレポートでも共通ですが、画面上部の日付レンジ(期間)は必ず確認しましょう。
- 直近7日 vs その前の7日
- 直近30日 vs その前の30日
- 今月 vs 先月
- キャンペーン期間 vs 通常期間
といった比較期間を設定しておくと、
「検索流入が◯%増えた」「SNS流入が前年同月比で◯%減った」といった変化を把握しやすくなります。:contentReference[oaicite:9]{index=9}
「参照元別セッション(Sessions by referrer)」でチャネル構成を把握する
参照元(referrer)とは?
「Sessions by referrer」は、「どの経路からストアに来たか」を集計するレポートです。:contentReference[oaicite:10]{index=10}
Shopifyでは、マーケティングレポートなどでも共通して、主に次のようなreferrer source(参照元区分)を使っています。:contentReference[oaicite:11]{index=11}
- Direct:URLを直接入力/ブックマークからのアクセス
- Search:Googleなど検索エンジンの結果からのアクセス(SEO・一部の検索広告)
- Email:メール内のリンクからのアクセス
- Social:Instagram・X(Twitter)・FacebookなどSNSのリンクからのアクセス
- Referral:他サイト・ブログ・メディアからのリンク
- Unknown:上記に分類できないもの(トラッキング欠落など)
これに加えて、Referrer name(Google / Instagram / Facebook など)で、より細かい媒体名が取れるケースもあります。:contentReference[oaicite:12]{index=12}
「どのチャネルが一番トラフィックを連れてきているか」を見る
まずは、直近30日などの期間を指定して、「Sessions by referrer」で
- Search
- Social
- Direct
- Referral
それぞれのセッション数の割合(構成比)をざっくり確認しましょう。
例:
- Search 40%
- Social 25%
- Email 5%
- Direct 20%
- Referral 10%
この構成比を把握するだけでも、
- SEOがしっかり効いているのか
- SNS頼みになりすぎていないか
- メール・LINEの流入がほとんどないのか
といった全体像が見えてきます。
チャネル別の「増減」を見る:期間比較の考え方
構成比だけでなく、期間比較も必ず行いましょう。
- 直近30日 vs その前の30日
- 今月 vs 先月
- 今月 vs 昨年同月
などを比べることで、
- 検索流入は増えているが、SNS流入は減っている
- 広告キャンペーン期間中だけSocialが急増している
- メール配信を始めたことでEmailのシェアが伸びている
といったトレンドの変化が見えてきます。
この「増えている/減っているチャネル」を把握できれば、広告費やコンテンツ制作リソースの配分を見直すきっかけになります。
チャネルごとの改善アイデアの例
- Search(検索)が弱い:
→ 検索順位の良いページを「Sessions by landing page」レポートで確認し、ブログ・SEOコンテンツを強化する。 - Social(SNS)が強いがCVRが低い:
→ SNSから遷移するLPの内容見直し、ストーリーズ用のスワイプ型LPなどを検討。 - Emailがほぼゼロ:
→ メルマガ・LINE公式アカウントの整備、カート離脱メールや購入後フォローの自動化。 - Referralが伸びている:
→ 記事に掲載してくれたメディアとのタイアップ企画、紹介プログラムの構築。
「トラフィックソース別セッション」「ソーシャル別セッション」で集客の質を深掘り
「Online store sessions by traffic source」の見方
Analyticsダッシュボードにある「オンラインストアセッション:トラフィックソース別」は、
検索・ダイレクト・ソーシャル・メールなど、流入元ごとのセッション数をカード形式で見られる指標です。:contentReference[oaicite:13]{index=13}
詳細分析はAcquisitionレポート側で行いつつ、
「毎朝ダッシュボードでざっくり確認 → 気になったら集客レポートで深掘り」という使い分けが便利です。
「オンラインストアセッション:ソーシャル別」でSNSの貢献度をチェック
同じくダッシュボードには、「Online store sessions from social source」という指標も用意されています。:contentReference[oaicite:14]{index=14}
ここでは、
- YouTube
- X(Twitter)
といった各SNSごとのセッションを比較できます。
例:
- セッション数はInstagramが多いが、売上はYouTube経由のほうが高い
- Xはセッション数は少ないが、フォロワーのエンゲージメントが高くCVRが良い
といった違いが見えてくれば、SNSごとにKPIや目的を変えて運用する判断がしやすくなります。
「地域別セッション(Sessions by location)」でエリア戦略を立てる
どの国・地域からアクセスされているかを確認する
「Sessions by location」では、国・地域・都市ごとのセッション数を確認できます。:contentReference[oaicite:15]{index=15}
これにより、
- 国内のどの都道府県からアクセスが多いか
- 海外どの国からのアクセスが増えているか
が分かり、エリア別の戦略に役立てられます。
地域別データから考えられるアクション例
- 特定エリアからのアクセスが多い:
→ そのエリアに合わせた配送条件(◯◯円以上送料無料)、広告配信の地域ターゲティング、ポップアップストアの検討。 - 海外からのアクセスが増えている:
→ 多言語対応・多通貨対応、越境EC向けの配送・関税表示、現地SNS運用の検討。 - 地元からのアクセスが少ない:
→ オフラインのチラシ・店舗連携・地域メディアとのタイアップなど、ローカル施策の強化。
特に日本発のブランドであれば、「海外からのアクセス比率」は中長期的なグロースのヒントになることが多いです。
「時間別セッション(Sessions/Visitors over time)」でトレンド・打ち上げ効果を見る
時間軸で「いつ来ているか」を見る意味
「Sessions over time」「Visitors over time」では、日・週・月単位などで、セッション・訪問者数の推移を確認できます。:contentReference[oaicite:16]{index=16}
ここを見ることで、
- 日々・週ごとのトレンド(右肩上がりなのか、伸び悩んでいるのか)
- 広告出稿やキャンペーン開始直後の「打ち上げ効果」
- 曜日ごとのアクセスの偏り(週末型/平日昼間型など)
を把握できます。
時間別データからの改善例
- 特定の曜日・時間帯にアクセスが集中:
→ その直前にメルマガやLINE配信を集中させる、カゴ落ちメールのタイミングを合わせる。 - キャンペーン開始直後にしか伸びない:
→ 継続配信・リターゲティング広告など「継続的な露出」を増やす施策を検討。 - 長期トレンドでセッションが減少:
→ SEO順位の下落、SNS投稿頻度の低下、広告停止など、原因となる施策の変化を振り返る。
集客レポートを活用した実践的な分析ステップ
ステップ1:最初に「知りたいこと(問い)」を決める
いきなりレポートを開く前に、まずは「何を知りたいのか?」を一文で決めると分析がブレません。
- 例1:最近Instagramを頑張っているが、本当にトラフィックが増えているのか?
- 例2:メルマガからの流入は、広告やSNSに比べてどれくらいあるのか?
- 例3:海外からのアクセスはどの国が多いのか?越境ECを狙えるレベルか?
ステップ2:期間と比較対象を決める
次に、
- どの期間を見るか(直近30日/キャンペーン期間など)
- 何と比べるか(前30日/昨年同月など)
を決めます。
例えばInstagram強化の効果を見たいなら、
- Instagram強化前 30日 vs 強化後 30日
という形で期間を区切ることで、「Before / After」で効果を検証できます。
ステップ3:「Sessions by referrer」→「location」→「over time」の順で見る
集客レポートを回す基本の順番は、
- Sessions by referrer:どのチャネルから来ているか
- Sessions by location:どの地域から来ているか
- Sessions / Visitors over time:いつ来ているか(トレンド)
という流れがおすすめです。
必要に応じて、
- ダッシュボードの「トラフィックソース別」「ソーシャル別」
- 行動レポート(ランディングページ別セッションなど)
- 売上・マーケティングレポート(チャネル別売上など)
を組み合わせていきます。
ステップ4:必ず「次のアクション」に落とし込む
最後に、レポートから得られた示唆をもとに、最低1つは具体的なアクションを決めましょう。
- 検索流入が伸びている → SEOコンテンツを増やす、検索上位ページからの導線を改善
- SNS流入が増えたが売上につながっていない → SNS専用LPの改善、オファーの見直し
- 海外(台湾・シンガポール)からのアクセスが増加 → 英語ページ/配送対応の検討
「数字を見る → うーん…で終わる」ではもったいないので、
毎週「集客レポートを見て決めるアクション」を1つだけでも実行する、という運用にすると成果が積み上がりやすくなります。
Googleアナリティクス(GA4)との役割分担
Shopifyだけでは見えない部分をGA4で補う
Shopifyの集客レポートは、EC運営に必要な基本指標を押さえるには十分ですが、
「複数チャネルのアトリビューション」や「より細かなキャンペーン分析」を行う場合は、Googleアナリティクス(GA4)を併用するケースが多いです。
GA4には、「Acquisition > Traffic acquisition / User acquisition」など、チャネル別の流入状況やコンバージョンまで追えるレポートが用意されています。:contentReference[oaicite:17]{index=17}
おすすめの役割分担イメージは、
- Shopify:EC視点でのセッション・売上・チャネル別売上の確認
- GA4:マルチチャネルの比較や、広告プラットフォームとの細かな整合性チェック
といった形です。
集客レポートでよくあるつまずきと注意点
「Direct」がやたら多い/「Unknown」が多い問題
集客レポートを見ていると、
- Direct が非常に多い
- Unknown が思ったより大きい
というケースがあります。
これは、
- UTMパラメータの付け忘れ(メール・LINE・広告)
- アプリ内ブラウザからの遷移
- リダイレクトや外部サービスを挟んでいる
といった要因で、正しいreferrer情報が落ちてしまうことが原因です。:contentReference[oaicite:18]{index=18}
メールや広告のURLには、必ずUTMパラメータを付与することで、「Direct/Unknown」に逃げてしまうトラフィックを減らせます。
「自分でストアを開いたアクセス」もセッションとしてカウントされる
Shopifyヘルプでは、自分でストアを見たアクセスもセッションとしてカウントされることが明記されています(一部の特別な開き方を除く)。:contentReference[oaicite:19]{index=19}
特に、テストで何度もページを開いたり、広告リンクの検証をしていると、その分セッション数が増える場合があります。
自社メンバーのアクセスが多い場合は、GA4側で社内IPを除外するなどの工夫も検討しましょう。
まとめ:毎週「チャネル別ふり返り」を集客レポートで習慣化しよう
Shopifyの「集客レポート(Acquisition reports)」は、
- Sessions by referrer(どのチャネルから来ているか)
- Sessions by location(どの地域から来ているか)
- Sessions / Visitors over time(いつ来ているか)
といった切り口で、「どこから」「どれだけ」お客さんが来ているかを可視化するためのツールです。:contentReference[oaicite:20]{index=20}
これらを活用して、
- 効いているチャネルに予算と時間を集中する
- 弱いチャネルには改善施策を打つ or 思い切って撤退する
- 伸びている国・地域や時間帯に合わせて打ち手を最適化する
というサイクルを回すことで、「なんとなく集客している状態」から「数字を見ながら集客する状態」へ移行できます。
まずは、毎週1回30分でも良いので、
- Analytics → Reports → Category: Acquisition
を開き、
- 今週と先週で、どのチャネルのセッションが増えたか/減ったか
- どのSNSが一番トラフィックを連れてきているか
- 新しく打った施策(広告・投稿・メール)の前後で、流入がどう変化したか
を確認してみてください。
そのうえで、毎週1つだけ「集客レポートを見て決めたアクション」を実行することから始めれば、半年〜1年後には、チャネル構成も売上も大きく変わっているはずです。






















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