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Shopify構築のよくある質問と回答(非エンジニア向けに全体像から丁寧に解説)

Shopifyは、専門的な開発知識がなくてもECサイトを立ち上げられる強力なプラットフォームです。一方で「何から始めればいいのか」「どこまでがノーコードでできるのか」「構築の見積もりが妥当か」など、初めての方ほど疑問が多くなります。

この記事では、Shopify構築で実際によく聞かれる質問をFAQ形式でまとめ、Shopifyを知らない方でも理解できるように背景・理由・判断基準まで噛み砕いて解説します。読むことで、制作会社に丸投げするのではなく、意思決定の質を上げて、失敗確率を下げることができます。


目次
  1. 1. Shopify構築の全体像(まず最初にここを押さえる)
  2. 2. テーマ選定(Shopify構築の成否を左右する)
  3. 3. テーマ全体設定(フォント・色・余白は後で効いてくる)
  4. 4. カスタマイズの前提(壊さないための鉄則)
  5. 5. ノーコードで商品情報を出し分ける(メタフィールドとメタオブジェクト)
  6. 6. ディレクトリ構成(エンジニアでなくても理解できる範囲で)
  7. 7. Liquid全体像(初心者が押さえるべき最小セット)
  8. 8. よくあるカスタマイズ質問(非エンジニアでも理解できる注意点付き)
  9. 9. 構築で最も多い相談:費用・期間・どこまで任せるべきか
  10. 10. よくある落とし穴(FAQというより事故防止チェック)
  11. 11. Shopify構築FAQのまとめ

1. Shopify構築の全体像(まず最初にここを押さえる)

Q1. Shopify構築の全体像を理解することの重要性は何ですか?

A. 全体像を理解していないと、目の前の作業だけをこなす状態になり、判断ミスが増えるからです。

Shopify構築は、家づくりに似ています。間取り(要件)を決める前にキッチンの色(デザイン)だけ決めても、後で「導線が悪い」「収納が足りない」といった手戻りが起きます。ECサイトも同じで、商品設計・配送・決済・運用まで一続きの仕組みです。

全体像を持つと、次のようなことができるようになります。

  • 見積もりの範囲が適切か判断できる(何が含まれていて何が別料金か)
  • 後工程の都合を踏まえて前工程で決められる(撮影、商品登録、物流など)
  • 公開後に売上を伸ばす運用前提で構築できる(改善しやすい設計になる)

Q2. Shopify-ECサイト構築の主な8つのフェーズを順に挙げてください。

A. 一般的には次の8フェーズです。

  1. ヒアリング(目的、商材、運用体制、現状課題)
  2. 提案・契約(範囲、成果物、スケジュール、費用)
  3. 要件定義(必要機能、ページ構成、商品・配送・決済、運用設計)
  4. デザイン制作(UI設計、ページデザイン、コピー、撮影方針)
  5. ストア構築(テーマ設定、ページ作成、商品登録、アプリ設定)
  6. 検証・運用引き継ぎ(テスト、マニュアル、操作説明)
  7. サイト公開・納品(ドメイン、公開作業、最終チェック)
  8. 運用(広告、SEO、改善、CRM、分析、施策実装)

重要なのは「公開がゴールではなく、公開はスタート」という点です。構築時点で、運用で伸ばす前提の土台(分析、改善しやすいテーマ、運用フロー)を作るほど、成果が出やすくなります。


2. テーマ選定(Shopify構築の成否を左右する)

Q3. Shopifyテーマを選定する際の5つの観点を挙げてください。

A. 次の5観点で選定するのが基本です。

  1. 料金(無料 / 有料) 無料テーマは初期費用を抑えられますが、デザインの自由度や機能が限定されることがあります。有料テーマは買い切りで数万円程度が多く、セクションの種類や商品ページの表現などが充実しやすいです。構築コスト全体で見ると、テーマが優秀だとカスタマイズ工数が減り、結果的に安くなるケースもあります。
  2. 商品(商材ジャンルと商品数) 食品・アパレル・雑貨などで「見せ方の正解」が違います。商品数が少ない場合は余白を活かしたシンプル設計、多い場合は絞り込み・比較・バリエーション表示などが重要になります。
  3. 機能(要件との一致) 要件定義で決めた機能がテーマで実現しやすいかを確認します。例として、年齢確認ポップアップ、バンドル、定期購入導線、カート周りの表現、在庫表示などです。日本語の表示(文言やラベル)も運用上のストレスを左右します。
  4. デザイン(実現したい表現の再現性) ヘッダー、フッター、商品ページ、コレクションページ、トップページの各セクションの表現が「管理画面でどこまでできるか」を確認します。特にメイン画像とサブ画像、購入ボタン周りの設計は購入率に直結します。
  5. 信頼性(レビューと開発元) レビュー数と内容、更新頻度、開発会社の実績を見ます。目安としてレビューがある程度あり、ネガティブな指摘への対応が誠実なテーマは選びやすいです。

Q4. テーマ選定でよくある失敗は何ですか?

A. よくある失敗は「デザインの見た目だけ」で決めることです。

テーマのデモ画面は、プロが撮影した写真と完璧な商品情報が入っています。実際の運用では、商品写真の撮り方や文章の量が変わるため、同じように見えないことが多いです。テーマ選定は、デモの美しさよりも「自社の素材を入れても成立するか」「運用で変更しやすいか」で判断するのが安全です。


3. テーマ全体設定(フォント・色・余白は後で効いてくる)

Q5. Shopifyの管理画面で選択できない外部フォントを導入する場合の注意点は?

A. OS依存と表示崩れ、そして表示速度への影響に注意が必要です。

  • OS依存:特定フォントがMacでは見えるのにWindowsで表示されない、ということがあります。
  • 表示崩れ:フォントが変わると文字幅が変わり、改行位置やボタン高さが崩れます。
  • 速度影響:外部フォントは読み込みが増え、表示速度を落としやすいです。

特にECは表示速度が売上に直結します。可能であれば、Shopifyがサポートするフォントや、読み込みが軽い構成で設計するのが現実的です。どうしても外部フォントが必要なら、対象OSのシェアや、代替フォント(フォールバック)の設定まで含めて検討しましょう。


4. カスタマイズの前提(壊さないための鉄則)

Q6. テーマカスタマイズにおける「セクション」と「ブロック」の配置可能な最大数は?

A. 目安として、セクションは1ページあたり最大25、ブロックは1セクションあたり最大50です。

これはテーマや構成によって体感上の限界が先に来ることもあります。上限まで入れると重くなったり管理が難しくなるため、基本は「必要最小限で効果が高い配置」を目指します。

Q7. テーマのカスタマイズを始める前に必ず実施すべき重要な作業は何ですか?理由も教えてください。

A. 必ずテーマのバックアップ(複製)を取ることです。理由は、いつでも安全に戻せる状態を確保するためです。

カスタマイズ中に設定を壊したり、コード変更で表示が崩れたりすることは珍しくありません。バックアップがないと、復旧に時間がかかり、最悪の場合は公開中の売上に影響します。構築中だけでなく、運用で改善を回すときも、変更前の複製は保険になります。

チーム開発や高度な運用ではGit管理が便利ですが、最初から難しい管理にしなくても、まずは複製運用で十分に安全性を上げられます。


5. ノーコードで商品情報を出し分ける(メタフィールドとメタオブジェクト)

Q8. 商品固有の情報を出したいときに使う機能は何ですか?

A. 商品メタフィールドです。

例えば、食品なら「原材料」「アレルゲン」「内容量」「保存方法」、アパレルなら「素材」「サイズ表」「モデル身長」など、商品ごとに違う情報を管理できます。

さらに、複雑な構造(複数項目をひとまとめにしたい、カテゴリごとに項目セットを使い回したい)が必要なら、メタオブジェクトと組み合わせると便利です。ただし、最終的に商品固有の値そのものはメタフィールドに格納される、という理解が土台になります。

Q9. メタフィールド導入でよくあるつまずきは何ですか?

A. 次の2つが多いです。

  • 設計せずに項目を増やしすぎる:管理が破綻し、更新漏れが起きます。
  • 表示側(テーマ)の設計が弱い:入れたのに表示されない、ページごとに見え方がバラつく。

おすすめは、最初に「必須の情報」「あると便利な情報」「将来使う可能性がある情報」に分け、必須から実装することです。EC運用は、完璧を目指すよりも、売上に効くところから積み上げた方が結果が出やすいです。


6. ディレクトリ構成(エンジニアでなくても理解できる範囲で)

Q10. テーマの基本的な骨組みを定義し、共通で使われる部分を格納するディレクトリは?重要なファイル名は?

A. config(設定フォルダ)を理解すると全体が掴みやすくなります。特に重要なファイルは次の2つです。

  • settings_schema.json:テーマエディタに「どんな設定項目があるか」を定義する設計図
  • settings_data.json:実際にユーザーが選んだ設定値を保存するデータ

非エンジニア向けに例えるなら、settings_schema.jsonは「メニュー表」、settings_data.jsonは「注文票」です。メニュー表がないと注文できないし、注文票がないと今の状態が分かりません。テーマの見た目は、この2つが土台として動いています。

Q11. サイト全体に関わるフォントや余白などの「設定値」を扱う考え方は?

A. 可能な限り、個別ページでバラバラに調整するのではなく、全体設定として一元管理する発想が重要です。

理由は、運用で改善を回すときに、変更が速く・安全になるからです。例えば「全体の見出しを少し大きくする」「ボタン色を季節キャンペーンに合わせる」などは、全体設定で触れた方が工数もミスも減ります。


7. Liquid全体像(初心者が押さえるべき最小セット)

Q12. assignとcaptureはどう使い分けますか?

A. 複数行の処理や長いテキスト(HTMLを含む)を変数に持つならcaptureが適切です。1行で完結する単純な代入はassignが向きます。

例として「税抜き価格に10%を加え税込価格にし、通貨形式で表示し、その結果を変数に入れる」など、処理が複数ステップになりがちな場合はcaptureの方が扱いやすいです。

Q13. settingsのtypeとblocksのtypeの違いは?

A. settingsのtypeはShopify側のルールで選択肢が決まっています。一方、blocksのtypeはテーマ側で自由に命名できます。

つまり、settingsは「Shopifyが用意している入力部品」、blocksは「その部品を組み合わせたパーツ名」というイメージです。ブロックは、セクション内で繰り返し増やせる要素として設計されることが多いです(例:スライド、FAQ項目、特徴カードなど)。

Q14. 初心者が優先して覚えるLiquidの構文は?

A. 次の3つで実務の大部分がカバーできます。

  • 条件分岐:if
  • 繰り返し:for
  • 変数:assign / capture

細かいフィルターやオブジェクトは必要に応じて覚えれば十分です。最初は「表示する・しない」「繰り返す」「値を持つ」の3点セットを身体に入れるのが最短ルートです。


8. よくあるカスタマイズ質問(非エンジニアでも理解できる注意点付き)

Q15. 既存のCSSを変更するときの注意点は?

A. 既存のクラスを直接変更すると、同じクラスが他の場所でも使われている場合に、意図しない箇所まで崩れる可能性があります。

安全な進め方は次の通りです。

  • 変更対象のクラスがどこで使われているか確認する
  • 影響範囲が広いなら、新しいクラスを作って局所的に当てる
  • 変更前にテーマ複製を取り、戻せる状態にする

これは、建物の共有配管をいじるのに似ています。1箇所直したつもりが、別の部屋の水が出なくなる、ということが起きます。CSSも共通パーツが多いので、影響範囲の確認が大切です。

Q16. PCとスマホで見出しなどを出し分けたいときに使うLiquid構文は?

A. 条件分岐のifを使います。

例えば「スマホだけ短い見出しにする」「PCでは補足文を表示する」など、デバイスや条件で表示を変えるときに役立ちます。

Q17. theme pushの前にtheme pullをする理由は?

A. 管理画面側の変更(セクション配置、テキスト変更、設定変更など)をローカルに同期するためです。

pullせずにpushすると、管理画面で調整した内容が上書きされ、やり直しになることがあります。チーム開発ではレビューや差分管理にも影響するので、基本はpullで同期してからpush、という順番が安全です。

Q18. ランキング番号のオンオフをチェックボックスで分岐させる理由は?

A. 同じセクションが使われる場所すべてにランキングが付いてしまうのを防ぐためです。

Shopifyのセクションは再利用されがちです。トップだけランキング表示したいのに、コレクションページでも番号が出てしまう、という事故を避けるために、表示のオンオフを設定で制御する設計にします。

Q19. 繰り返し要素を出力するためのLiquid構文は?

A. forです。

例として、コレクション内の商品一覧、ブログ記事一覧、よくある質問一覧など、リストを順に表示する処理で使います。

Q20. 特定ページ(例:商品ページだけ)に要素を表示させる方法は?

A. テンプレート種別で条件分岐させます。

「商品ページだけ注意事項を出す」「トップだけキャンペーン帯を出す」など、ページごとに出し分けたいときに使います。やりすぎると管理が難しくなるため、運用者が理解できる範囲に留めるのがポイントです。


9. 構築で最も多い相談:費用・期間・どこまで任せるべきか

Q21. Shopify構築はどれくらいの期間がかかりますか?

A. 規模によりますが、目安は次の通りです(推測ではなく一般的なプロジェクト感です。実際は要件で変動します)。

  • 小規模(少商品、テンプレ中心):3〜6週間
  • 中規模(デザイン作り込み、アプリ複数、導線設計あり):2〜3か月
  • 大規模(多言語、多通貨、基幹連携、B2Bなど):3か月以上

遅れる原因の多くは開発そのものではなく、素材(商品情報、画像、文章)と意思決定です。逆に言えば、素材の準備と決め方が整うほど、スケジュールは安定します。

Q22. ノーコードでどこまでできますか?

A. 多くのストアは、ノーコードとアプリで十分に立ち上がります。

ただし、次のケースはコードが必要になりやすいです。

  • テーマ標準にない独自UI(特殊なレイアウトや複雑な表現)
  • 購入体験に直結する細かな仕様(カート周りの挙動変更など)
  • 外部システム連携(在庫、基幹、会員DBなど)

重要なのは「コードを使うこと」ではなく「運用で回る形か」です。コードを増やすほど保守が難しくなるので、可能な限り標準機能とテーマ機能で勝てる設計にしておくと、長期的に強いです。

Q23. 構築を外注する場合、何をどこまで依頼すべきですか?

A. 失敗しにくい切り分けは次の通りです。

  • 外注に向く:要件定義、導線設計、テーマ選定、基本設定、表示速度・SEO基礎、テスト設計
  • 社内で持つと強い:商品情報の整備、顧客対応、日々の更新、キャンペーン運用

外注は「作る」だけでなく「売れる土台を設計する」部分に価値があります。逆に、商品知識や顧客理解が必要な部分は、社内が主導した方が強くなります。


10. よくある落とし穴(FAQというより事故防止チェック)

Q24. Shopify構築で一番多いトラブルは何ですか?

A. 手戻りが多発して、納期と予算が膨らむことです。

原因はほぼ次のどれかです。

  • 要件定義が浅い(何を作るかが曖昧)
  • 素材が揃わない(写真、原稿、商品情報)
  • テーマ選定ミス(後からできないことが判明)
  • 運用者が決まっていない(更新が回らない設計になる)

対策はシンプルで、最初に「運用の現実」を前提に設計することです。誰が、いつ、何を更新し、どこを見て改善するのか。ここが固まるほど、構築がぶれません。

Q25. アプリを入れすぎると何が起きますか?

A. 月額コスト増、速度低下、運用の複雑化が起きやすいです。

アプリは便利ですが、入れれば入れるほど管理画面が散らかり、トラブル時の切り分けも難しくなります。おすすめは、目的別に優先順位を決め、まずは最小構成で公開し、売上の伸びに合わせて追加する方針です。

Q26. 表示速度は構築時にどこまでやるべきですか?

A. 最低限、次は構築段階で抑えるのが現実的です。

  • 重い画像を使わない運用ルール(画像サイズ・圧縮)
  • 不要なアプリを入れない
  • テーマの標準機能で表現する
  • 公開前に主要ページをチェックする(トップ、商品、コレクション、カート)

速度改善は一度やって終わりではなく、運用で悪化しやすい項目です。だからこそ、構築で「悪化しにくい設計」と「悪化したら気づける運用」をセットで作るのが重要です。


11. Shopify構築FAQのまとめ

  • 全体像を理解すると、見積もり・優先順位・意思決定の精度が上がり、手戻りが減る
  • 構築は8フェーズで考えると整理しやすい。公開はゴールではなくスタート
  • テーマ選定は見た目だけでなく、商品数・要件・運用のしやすさで判断する
  • カスタマイズ前のテーマ複製は必須。壊しても戻せる状態を作る
  • 商品固有情報はメタフィールドが基本。増やしすぎず設計して導入する
  • Liquidはif / for / assign-captureを押さえると実務の大部分をカバーできる
  • アプリは最小構成から。入れすぎはコスト・速度・運用負荷を増やす

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株式会社AO 吉川悠太

株式会社AO 吉川悠太

岡山県生まれ。一橋大学を卒業後、株式会社ツムラに入社。10年間、営業・Web集客・AI開発を経験。2024年、EC制作・集客の株式会社AOを創業。

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