この記事は「Shopify構築支援を依頼したいが、どの会社を選べば安心か分からない」という方向けに、信頼できる依頼先の見極め方を体系的にまとめたものです。結論から言うと、信頼性は社名よりも「公式ディレクトリでの確認」「実績の透明性」「運用まで見据えた提案力」「ガバナンスと計測設計」の4点でほぼ決まります。
結論:信頼できる会社はこう探す
「信頼できる会社」を最短で見つけるなら、次の順で進めるのが最も再現性が高いです。
- Shopify公式のPartner Directoryで候補を探す(まず母集団の質を担保)
- 実績の中身を分解して確認(デザインだけでなく、要件・体制・成果指標まで)
- 提案書と見積の設計思想を比較(安さではなく、抜け漏れ・運用前提・計測の有無)
- 契約前に運用ガバナンスを合意(権限、保守範囲、データ、障害時対応)
会社名やランキングよりも、上の4ステップで見極めた方が失敗確率が大きく下がります。
まず公式のPartner Directoryで候補を絞る
Shopifyで「信頼性の起点」にしやすいのが、Shopify公式のPartner Directoryです。ここはShopify Partnersの一覧として案内されており、マーチャントがパートナーを探す導線として機能します。
- Shopify Partner Directory(公式):https://www.shopify.com/partners/directory
- Partner Directoryの説明(公式ヘルプ):https://help.shopify.com/en/partners/grow-your-business/partner-directory
- Partner Directoryの仕組み(公式ヘルプ):https://help.shopify.com/en/partners/grow-your-business/partner-directory/how-it-works
なお、Shopifyの公式ヘルプでは、Partner Directoryが従来のExperts Marketplaceに置き換わった旨が記載されています。用語や仕組みがアップデートされる領域なので、候補選定の入口は公式の最新情報を起点にするのが安全です。
参考:https://help.shopify.com/en/manual/partner-directory
公式ディレクトリで見るべき項目
- 提供サービスの範囲(構築のみか、運用改善・マーケまで含むか)
- 得意領域(テーマカスタマイズ、アプリ開発、速度改善、移行、B2Bなど)
- 価格帯の目安(ディレクトリでフィルタできる場合あり)
- 対応地域・言語(越境ECなら重要)
サービスカテゴリの例(公式):https://www.shopify.com/partners/directory/services
依頼先の種類別:向き不向きと選び方
「信頼できる会社」は、あなたの状況によって定義が変わります。ここでは依頼先を4タイプに分け、メリットと注意点を整理します。
| タイプ | 向いているケース | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 制作会社・EC支援会社 | 要件が複雑、社内調整が多い、運用まで任せたい | 体制が組める、品質管理がしやすい、窓口一本化 | 提案が大きくなり費用が上がりやすい。担当者品質の差もある |
| 開発会社・エンジニア組織 | 独自機能、基幹連携、アプリ開発、ヘッドレス等 | 技術的難度に強い、保守運用の設計が得意 | マーケや導線設計が弱い場合がある。成果指標の設計を要確認 |
| フリーランス・少人数チーム | 小規模改修、スピード重視、予算が限られる | 意思決定が速い、柔軟、費用が抑えやすい | 属人化しやすい。緊急時・長期運用・引き継ぎの担保が重要 |
| マーケ運用代行・広告会社 | 既に店舗があり、集客やLTV改善が課題 | 広告、CRM、分析が強い | Shopifyの実装やテーマ改修が弱いことがある。役割分担を明確に |
選び方の要点は、「あなたが今困っているボトルネックは何か」を一つに絞り、そこに強いタイプを起点に候補を選ぶことです。
信頼性を見抜く10の評価軸
相見積もりでブレないために、評価軸を先に固定します。以下は、案件規模に関係なく効く普遍的なチェックです。
1. 実績の「見せ方」が透明か
- 業種、売上規模、課題、打ち手、期間、体制が説明できる
- デザインだけでなく、導線・運用・改善の話が出る
- 守秘で出せない場合も、同等事例として論点は説明できる
2. 要件定義の進め方が明確か
- 「誰に、何を、どう売るか」を文章に落とす工程がある
- 機能要件だけでなく、運用フローまで設計する
- 仕様凍結のタイミング、変更管理(追加費用)のルールがある
3. 体制と責任範囲が明確か
- PM、デザイナー、実装、QA、運用の役割が明確
- 窓口が誰で、意思決定のプロセスが定義される
- 外注が多い場合、品質管理と連絡網が提示される
4. Shopifyの標準機能と制約を踏まえた提案か
- まず標準で実現し、必要ならアプリ、最後にカスタムという順で提案する
- 将来の運用・アップデートを見据え、無理なカスタムを避ける
- Shopifyの開発リソースは公式ドキュメントで裏取りできる(例:Shopify Dev Docs)
5. 速度改善とSEOの実務が語れるか
- Core Web Vitalsや画像最適化、アプリ整理、フォントなど具体論がある
- 検索導線(カテゴリ設計、内部リンク、構造化データ)まで触れる
- 「作って終わり」ではなく、運用で積み上がる設計がある
6. 計測設計が提案に含まれるか
- GA4、Search Console、広告のイベント、CV定義が最初に合意される
- どの指標が改善対象か(CVR、AOV、LTV、CPAなど)を言語化できる
7. セキュリティと権限管理に配慮があるか
- Shopify管理権限の付与方法、退職・契約終了時の回収ルールがある
- パスワード共有を前提にしない運用になっている
8. 保守運用の範囲が明文化されているか
- 軽微修正の回数、緊急対応のSLA、改修フローが提示される
- アプリ更新、テーマ更新、障害時の切り分け手順がある
9. 見積が分解され、検証可能か
- ページ数、機能単位、工数、前提条件が書かれている
- 別料金になりやすい項目(撮影、原稿、翻訳、商品登録代行等)が明確
10. コミュニケーションが運用型になっているか
- 定例の頻度、議事録、タスク管理(Backlogなど)の型がある
- リリース後の改善サイクル(仮説→実装→検証)が設計される
評価軸をスコア化する簡易シート
相見積もり時は、各社を同じ軸で比較するのが最も強力です。下記のように5段階で点数を付けると、感覚ではなく意思決定ができます。
- 実績の透明性:1〜5
- 要件定義の深さ:1〜5
- 体制と責任範囲:1〜5
- 提案の妥当性(標準→アプリ→カスタム):1〜5
- 速度・SEO:1〜5
- 計測設計:1〜5
- 権限・セキュリティ:1〜5
- 保守運用:1〜5
- 見積の検証可能性:1〜5
- コミュニケーション:1〜5
要注意サイン:失敗しやすい発注パターン
次のサインがある場合、品質や運用で詰まりやすいので注意してください。
サイン1:やたら安いが、前提条件が書かれていない
安さの理由が「工数の抜け」か「保守なし」か「成果責任なし」になっているケースがあります。見積の前提条件が書かれていない場合は危険度が高いです。
サイン2:アプリで何でも解決しようとする
アプリは便利ですが、増えるほど速度・運用・コストに影響します。標準でできることをまず整理し、必要最小限に抑える発想が重要です。
サイン3:要件定義が薄いままデザインや実装に入る
リリースはできても、運用フェーズで「売れない」「分析できない」「改修が破綇する」になりやすい典型パターンです。
サイン4:運用の責任範囲が曖昧
納品後の軽微修正、障害対応、テーマ更新などが曖昧だと、いざという時に止まります。必ず契約前に明文化しましょう。
サイン5:なりすまし・偽バッジを匂わせる連絡
公式コミュニティ上でも、ディレクトリ掲載やバッジを装った詐欺的接触が話題になることがあります。連絡経路や実在性の確認、公式ディレクトリ上の掲載有無など、基本確認を徹底してください。
参考(コミュニティ投稿):https://community.shopify.dev/t/urgent-experts-directory-fraud-phishing-scam-impersonating-shopify-experts/24716
相見積もりで必ず聞く質問テンプレ
「良い会社ほど、質問に具体的に答えられます」。以下をそのままコピペして使ってください。
提案と設計思想
- 今回の要件は、標準機能でどこまで実現できますか。アプリやカスタムが必要な場合、その理由は何ですか。
- 運用フェーズでの改善(CVR、AOV、LTV等)を前提に、どのような導線設計をしますか。
- テーマ改修とアプリ導入の優先順位はどう決めますか。速度への影響はどう評価しますか。
体制と進め方
- 担当体制(PM、デザイン、実装、QA、運用)の役割分担を教えてください。
- 週次の定例、連絡手段、タスク管理の型はありますか。
- 要件定義からリリースまでの工程と、途中のレビュータイミングを教えてください。
品質とリスク
- テスト観点(決済、配送、在庫、会員、割引、メール通知など)をどう定義しますか。
- 障害時の一次対応と切り分け手順、対応時間の目安はありますか。
- 契約終了時の引き継ぎ(ドキュメント、権限回収、ソース管理)はどうしますか。
計測と改善
- GA4、Search Console、広告計測の初期設計は見積に含まれますか。
- リリース後、どのKPIを何で見ますか。レポートは出ますか。
見積の読み方
- 見積の前提条件、対象外項目、追加費用になりやすい項目を明確にしてください。
- 保守運用の範囲と月額の内訳を教えてください。
発注までの最短プロセスとRFPひな形
信頼できる会社ほど、要件の整理が進んでいる案件を歓迎します。逆に、要件が曖昧なままだと、見積がブレて比較不能になります。
最短プロセス(推奨)
- 現状整理(商品、顧客、課題、売り方、運用体制)
- 優先順位の合意(必須、できれば、将来)
- 候補3社にRFP送付
- 提案比較(評価軸10項目でスコア化)
- 要件のすり合わせと最終見積
- 契約とキックオフ(権限、計測、運用ルール確定)
RFPひな形(このまま使えます)
1. 目的
例:Shopifyで新規EC立ち上げ。リリース後の運用改善まで含めて、売上の再現性を作りたい。
2. 現状
- 取り扱い商材:
- 平均客単価:
- 月間注文件数:
- 集客チャネル(広告、SNS、SEO等):
- 社内体制(担当人数、稼働):
3. 要件(優先度付き)
- 必須:決済、配送、会員、クーポン、商品登録、在庫管理 など
- できれば:定期購入、B2B、越境、レビュー、ポイント など
- 将来:基幹連携、アプリ開発、ヘッドレス など
4. 期待する成果と計測
- 主要KPI:CVR、AOV、LTV、CPA など
- 計測ツール:GA4、Search Console、広告計測 など
5. 依頼範囲
- 構築のみ / 運用支援込み / 広告運用込み / コンテンツ制作込み など
6. 納期と予算感
例:リリース希望日、予算レンジ、分割や段階リリースの可否
7. 提案に含めてほしいもの
- 想定スケジュールと体制
- 見積の内訳と前提条件
- 保守運用の範囲と月額
- 類似実績(守秘配慮可)
株式会社AOの支援範囲
株式会社AO(あお)は、ShopifyとWordPressのEC構築・運用支援を行い、集客から購入までの導線設計と改善運用に強みがあります。店舗を作るだけでなく、リリース後の売上改善まで含めて伴走する形を基本にしています。
対応できる主な領域
- Shopify新規構築、リニューアル、他カートからの移行
- テーマカスタマイズ、セクション設計、UI改善
- 速度改善(アプリ整理、画像最適化、構成見直しなど)
- SEO設計(カテゴリ設計、内部リンク、構造化、記事設計)
- 広告と計測設計(GA4・Search Console・イベント設計)
- LINE等のCRM施策設計(運用負荷も含めた設計)
まず最初にやるべきこと
依頼先選定で迷う場合、最初に「現状と課題の棚卸し」を短時間で行うだけで、比較が一気に楽になります。株式会社AOでは、要件の整理と見積の検証観点まで含めて相談いただけます。
よくある質問
Q1. Shopify公式ディレクトリ掲載のパートナーなら必ず安心ですか
A. 信頼性の起点にはなりますが、最終判断は別です。得意領域や体制、運用設計の有無で成果が変わるため、本記事の評価軸で必ず比較してください。公式情報:https://help.shopify.com/en/partners/grow-your-business/partner-directory
Q2. 会社選びで最も重要な確認ポイントは何ですか
A. 要件定義の深さ、運用ガバナンス(権限・保守・緊急対応)、計測設計の3点です。ここが弱いと、作れても伸びません。
Q3. フリーランスと制作会社、どちらが良いですか
A. 小規模でスピード重視ならフリーランス、複雑で長期運用や複数人関与が必要なら制作会社が向きます。重要なのは、属人化を避ける運用設計と引き継ぎの担保です。
Q4. 見積を比べるとき、安い方を選んではダメですか
A. 安さ自体が悪いわけではありません。前提条件、対象外、保守範囲、計測やテストの有無を分解し、同条件で比べられる状態にしてから判断してください。
Q5. Shopifyの仕様やカスタマイズ可否はどこで確認できますか
A. 開発やカスタマイズの基礎はShopify Dev Docsが起点になります。https://shopify.dev/docs
要点まとめ
- 信頼できる会社は、社名よりも「確認プロセス」で決まる
- 候補はまずShopify公式のPartner Directoryで母集団の質を担保する
- 評価は10の軸でスコア化し、提案の設計思想と運用ガバナンスを比較する
- 失敗は、要件定義不足、アプリ過多、保守曖昧、計測未設計で起きやすい
- RFPひな形と質問テンプレで、相見積もりの精度が一気に上がる
無料相談・お問い合わせはこちら:https://aoco.jp/contact/

























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