「配送ゾーン」の基本概念
ECサイトの送料を正しく設定することは、お客様の満足度とストアの利益率に直結する重要な作業です。Shopifyでは、「配送ゾーン」という概念を理解することが、この複雑な設定を簡単に行うための鍵となります。
送料ルールを適用する地域
「配送ゾーン」とは、同じ送料ルールを適用したい国や都道府県をグループ化したものです。例えば、「全国一律800円」というルールを適用したい場合、「日本の47都道府県すべて」を含む一つのゾーンを作成します。ゾーンは、あなたの送料戦略の地図のようなものです。
日本国内でのゾーン分割
「北海道と沖縄だけ送料を高くしたい」といった、より細かい設定も可能です。その場合は、「北海道ゾーン」「沖縄ゾーン」「それ以外の国内ゾーン」というように、地域を複数のゾーンに分割し、それぞれに異なる送料ルールを割り当てることができます。
設定画面へのアクセス方法
配送ゾーンの設定は、Shopify管理画面の左下にある歯車マークの「設定」から、「配送と配達」へと進みます。「一般配送料」という項目の中にある「管理」ボタンをクリックすると、配送プロファイルの編集画面が開き、ここからゾーンの作成や編集が行えます。
【実践①】全国一律送料の設定
多くのストアで採用されている、最もシンプルで分かりやすい「全国一律送料」の設定手順を解説します。ECサイト初心者の方は、まずこの設定から始めるのがおすすめです。
「国内」ゾーンの作成
配送プロファイルの編集画面で、「配送エリア」のセクションにある「ゾーンを作成」をクリックします。まず、ゾーンの名前を「国内」など、自分で分かりやすいものに設定します。
47都道府県をすべて選択
次に、このゾーンに含める地域を選択します。検索窓に「日本」と入力すると、日本の47都道府県が一覧で表示されます。リストの一番上にあるチェックボックスにチェックを入れると、すべての都道府県が一度に選択できます。「完了」ボタンを押せば、ゾーンの作成は完了です。
送料(均一料金)を追加
作成した「国内」ゾーンの中に、「送料を追加」というボタンが表示されます。これをクリックし、料金の名前(例:「通常配送料」)と、設定したい一律の価格(例:800円)を入力して保存します。これで、日本全国どこへでも送料800円というルールが完成です。
【実践②】都道府県別の送料設定
次に、北海道や沖縄など、特定の地域だけ送料を変えたい場合の、より応用的な設定方法を解説します。ポイントは、特定のゾーンから先に作成することです。
特定のゾーンを先に作成
Shopifyの送料計算は、より限定的なゾーンが優先して適用される仕組みになっています。そのため、必ず範囲の狭いゾーン(例:北海道)から先に作成し、最後に範囲の広い「その他の地域」ゾーンを作成する、という順番が重要です。
例:北海道・沖縄ゾーン
まず、「ゾーンを作成」から、ゾーン名を「北海道」とし、地域選択で「北海道」のみにチェックを入れてゾーンを作成します。そして、このゾーンに専用の送料(例:1,500円)を追加します。同様の手順で、「沖縄」ゾーンも作成し、送料(例:2,000円)を追加します。
残りの地域で「その他」ゾーン
最後に、3つ目のゾーンとして「上記以外の国内」といった名前のゾーンを作成します。地域選択で「日本」を選んだ後、すでに個別のゾーンとして設定した「北海道」と「沖縄県」のチェックを外します。これにより、残りの45都府県がこのゾーンに含まれることになります。そして、このゾーンに基本となる送料(例:800円)を追加すれば、都道府県別の送料設定は完了です。
まとめ
Shopifyの送料設定は、「配送ゾーン」という概念さえ理解すれば、決して難しいものではありません。その基本ロジックは、
- 送料ルールを適用したい都道府県のグループ(ゾーン)を作る。
- そのゾーンに対して、送料(料金)を設定する。
という、たった2つのステップです。全国一律にするのか、地域別に細かく分けるのか、まずはご自身のストアの配送戦略を決めましょう。そして、この記事を参考に、地図を作るようにゾーンを作成し、あなたのビジネスに最適な送料ルールを構築してください。
























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