ACSのQuery|抽出条件と対象次元の確認

QueryはACSのデータベースから条件に合う対象を抽出する機能です。条件式だけでなく、何のデータを見て何の単位で結果を返すかを確認します。人数が想定に近いだけで正しい対象とせず、条件に入る例と外れる例を使って検証しましょう。

ResourceとTargeting dimensionを確認する

ワークフローへQueryを配置して開くと、既定ではプロフィールを検索する設定です。ほかのリソースを使う場合はPropertiesでResourceとTargeting dimensionを選びます。公式資料では、Resourceは選べるフィルターを絞り、Targeting dimensionは得たい対象の種類を表すと説明しています。両者は関連するため、表の名前だけを見て同じ意味と扱わないでください。

条件を文章とグループに分ける

条件を画面へ入れる前に、どの対象を含み、何を除外するかを文章にします。エディターではAND、OR、EXCEPTを使い、グループの階層を確認します。地域がAまたはBで、かつ条件Cに一致する場合などは、ORの範囲を間違えると対象が広がります。既定の属性だけでなく、自社で利用可能な項目とその意味を確認してください。

日付と関連データの条件を試す

固定の日付、日付範囲、実行日からの相対期間を使い分け、境界とタイムゾーンを確認します。購買情報を使うなら、必要な関連があり、返品やキャンセルをどう扱うかも定義します。一対多の関連では、どの記録に条件を適用しているかが重要です。単純な属性の不一致と、関連する該当記録が存在しないことを混同せず、具体的なデータ例で確認しましょう。

追加データは利用範囲と重複を確認する

QueryのAdditional dataには、項目、集計、コレクション等を加えられます。公式資料は、これらが追加の列として保持され、実行中のワークフローで使うデータであると説明しています。恒久的なプロフィール項目を増やしたことにはなりません。関連データの追加で行数が変わることも考慮し、DISTINCT等の設定を性能だけを理由に変更せず、結果の重複も確認します。

再利用したオーディエンスの定義を点検する

Queryでオーディエンスを対象にすると、定義は参照ではなくコピーされると公式資料にあります。元のオーディエンスを変更しても、Queryが自動で新しい定義を使うとは限りません。変更後はQuery側を再設定して確認します。Query型と固定List型の違いも踏まえ、作成元、再計算、更新の時点を運用資料に残してください。

件数とサンプルで結果を確認する

条件に一致、非一致、空欄、境界日、複数の関連記録がある例を用意します。対象の人数、行数、識別子を分けて確認し、後続の配信や更新がどの単位を使うかを点検します。未確認の開封率や購入率の改善値をQueryの成果として示さず、まず正しい対象が得られることを検証します。定義とテスト例を残すと、後の条件変更にも対応しやすくなります。

Queryの検証例

例確認する理由
条件すべてに一致含まれるべき対象
一部だけ一致ANDとORの範囲
境界の日付以上・超過と相対期間
値が欠落未登録をどう扱うか
関連が複数ある行と対象者、重複の区別
元のAudienceを変更コピーした条件の更新

導入前の確認事項

  • リソースと得たい対象を区別した
  • 条件と除外のグループを確認した
  • 関連・空欄・境界を試した
  • コピーされた定義と追加データの範囲を確認した

公式資料・関連記事

関連記事:ACSのAudiences|種類と配信対象の設計、ACSのWorkflow|設計・実行と停止時の確認、Adobe Campaign Standard(ACS)完全ガイド 第14章 データモデル(Profiles・Services・Subscriptions・Custom Resources)完全解説。

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株式会社AO 吉川悠太

株式会社AO 吉川悠太

岡山県生まれ。一橋大学を卒業後、株式会社ツムラに入社。10年間、営業・Web集客・AI開発を経験。2024年、EC制作・集客の株式会社AOを創業。

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