ログイン方法とホーム画面の見方|まず覚えるべき基本操作
前章では、Adobe Campaign Standard(ACS)の概要や役割について解説しました。
本章では、実際にACSへログインし、日々の業務で利用する管理画面の見方や基本操作について詳しく解説します。
マーケティング担当者が最初に覚えるべき内容であり、この章を理解することで今後解説する配信作成やワークフロー構築もスムーズに進められるようになります。
ACSへログインする
Adobe Campaign Standardはクラウド型のサービスです。
利用者はブラウザからアクセスします。
一般的には以下の流れで利用を開始します。
① Adobe Experience Cloudへアクセス
↓
② Adobe IDで認証
↓
③ Campaign Standardを選択
↓
④ ACS管理画面へ遷移
Adobe Experience Cloudとは
ACSは単独製品ではありません。
Adobe Experience Cloudというマーケティングプラットフォーム群の中の一製品です。
主な製品として
- Adobe Campaign
- Adobe Analytics
- Adobe Target
- Adobe Experience Manager
- Adobe Journey Optimizer
- Adobe Experience Platform
などがあります。
そのため、多くの企業ではExperience Cloud経由でログインします。
初回ログイン時によくある問い合わせ
運用開始時によく発生する問い合わせがあります。
ログインできない
確認ポイント
- Adobe IDが有効か
- パスワード期限切れではないか
- 権限付与が完了しているか
ACSが表示されない
Adobe IDに
Campaign Standard利用権限
が付与されていない可能性があります。
管理者へ確認しましょう。
ホーム画面の構成を理解する
ログイン後に表示されるのがホーム画面です。
初めて見ると多くのメニューがありますが、
実際に頻繁に使うものは限られています。
まずは全体構造を理解しましょう。
ACSの基本構造
ACSは大きく分けると
① 顧客データ管理
② 配信管理
③ レポート分析
④ システム管理
の4領域で構成されています。
イメージとしては以下です。
顧客データ
↓
オーディエンス作成
↓
メール作成
↓
配信
↓
分析
↓
改善
左メニューの見方
多くの業務は左側ナビゲーションから行います。
企業によって名称や表示順が若干異なる場合がありますが、基本的には以下のメニューで構成されています。
Marketing Activities
最も利用頻度が高いメニューです。
メール配信やワークフロー作成を行います。
マーケターが毎日利用する場所です。
主な用途
- メール配信作成
- ワークフロー作成
- キャンペーン作成
- シナリオ管理
実務例
新商品発売メールを配信する場合
Marketing Activities
↓
Create
↓
から作成します。
Profiles
顧客情報を確認するメニューです。
CRMに近い役割を持っています。
確認できる内容
- 氏名
- メールアドレス
- 会員ID
- 属性情報
- 配信履歴
- 開封履歴
実務例
顧客から
「メールが届いていません」
という問い合わせがあった場合、
まずProfilesで該当顧客を検索します。
その後、
- 配信対象だったか
- 配信済みか
- バウンスしていないか
を確認します。
Audiences
配信対象を管理する場所です。
セグメント管理とも呼ばれます。
活用例
ゴールド会員
過去30日購入者
関東エリア会員
などを作成します。
マーケティング視点
メールの成果は
件名よりも
セグメント設計
の影響が大きい場合があります。
そのためAudiencesは非常に重要な機能です。
Reports
配信結果を確認する場所です。
確認できる指標
- 配信数
- 到達数
- 開封率
- CTR
- CTOR
- 配信停止率
実務例
先月のメルマガ実績を確認し、
どの施策が最も成果を出したか分析します。
Administration
システム管理者向け機能です。
一般ユーザーはほとんど利用しません。
主な管理内容
- ユーザー管理
- 権限管理
- データ管理
- チャネル設定
- ドメイン設定
ホーム画面で最初に確認すべきこと
業務開始時には必ず以下を確認しましょう。
配信エラーの有無
前日の配信結果を確認します。
確認ポイント
- 配信成功数
- エラー件数
- 異常なバウンス率
ワークフロー停止有無
ワークフローが停止していると、
自動配信が止まります。
確認ポイント
- Failed
- Error
- Paused
になっていないか
KPI進捗確認
企業によって異なりますが、
多くの場合は
- 配信数
- 開封率
- 売上
を毎日確認します。
ACSのデータ構造を理解する
初心者が最初につまずくポイントです。
ACSでは
顧客
↓
オーディエンス
↓
配信
という順番で考えます。
イメージ
全会員
100万人
↓
女性会員
50万人
↓
購入者
20万人
↓
VIP会員
3万人
↓
メール配信
という流れです。
初心者が覚えるべき5つの画面
まずは以下だけ覚えれば十分です。
① Profiles
顧客確認
② Audiences
対象抽出
③ Marketing Activities
配信作成
④ Email Designer
メール作成
⑤ Reports
結果分析
この5つを理解すれば、実務の約80%は対応できます。
よくある運用ミス
実務で発生しやすいミスも紹介します。
間違ったオーディエンス選択
想定外の顧客へ配信してしまうケースです。
本番前に必ず対象件数を確認しましょう。
テスト送信忘れ
リンク切れや画像表示不良が発生します。
Proof送信は必須です。
レポート未確認
配信して終わりになってしまうケースです。
分析しなければ改善できません。
マーケターと管理者で利用画面は異なる
実際には役割ごとに利用範囲が異なります。
マーケター
利用頻度高
- Marketing Activities
- Profiles
- Audiences
- Reports
管理者
利用頻度高
- Administration
- Security
- Data Management
分析担当
利用頻度高
- Reports
- Profiles
ACS運用担当者の理想的な1日の流れ
出社
↓
前日レポート確認
↓
エラー確認
↓
ワークフロー確認
↓
配信作成
↓
テスト送信
↓
承認依頼
↓
本番配信
↓
結果確認
このサイクルを繰り返します。
まとめ
ACSの管理画面は多機能ですが、まずは以下の5つを理解することが重要です。
・Profiles(顧客管理)
・Audiences(配信対象管理)
・Marketing Activities(配信管理)
・Email Designer(メール作成)
・Reports(分析)
実務担当者はまずこの5つの機能に慣れることを目標にしましょう。
次章では、ACSの中心機能である「Profiles(プロファイル管理)」について詳しく解説します。
顧客データの考え方や検索方法、実務での活用方法まで掘り下げて説明していきます。

























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