ECサイトを点検するデザイン・機能の15項目

ECサイトのデザインは、見た目の好みだけで評価せず、利用者が商品を理解し、条件を比較し、迷わず注文できるかで点検します。公開事例の画面から他社の非公開売上や改善効果は分かりません。ここでは自社サイトを担当者と購入者の両方の目線で確認する15項目をまとめます。

購入者の操作に沿って15項目を確認する

項目確認すること見つかった場合の修正例
1. ナビゲーション主要カテゴリ・問い合わせ・カートへ迷わず移動できるメニュー名を顧客が使う商品分類に合わせる
2. 商品一覧価格、用途、在庫など必要な違いを一覧で比べられる比較に必要な情報と絞り込み条件を追加する
3. 商品名・仕様サイズ、素材、色、型番、使用条件が明記されている選択肢と注意事項を商品説明に整理する
4. 商品画像商品全体と細部、寸法や使用場面を判断できる実物と異なる色・大きさに見えない画像を用意する
5. 価格・追加費用税込価格、送料、追加条件が購入前に分かる適用条件と合計金額への反映箇所を示す
6. 在庫・納期在庫なし、予約、発送予定の区別が明確表示と注文可能条件を連動させる
7. 配送・返品方法、日数の目安、返品条件と連絡先へ到達できる商品ページと注文画面の案内を一致させる
8. 検索・絞り込み商品名・カテゴリ・主要属性で探せる絞り込み後に条件解除・結果件数を表示する
9. スマートフォン横スクロールや小さな文字で情報が欠けない画面幅ごとに表・画像・ボタンを確認する
10. 入力フォーム項目名、必須条件、入力例が分かる入力欄にラベルと具体的な説明を付ける
11. エラー表示入力ミスの場所と直し方が伝わる欄の近くに原因と修正方法を示す
12. カート商品、数量、価格、送料の変更結果が見える変更後の小計・総額を更新して表示する
13. 注文の最終確認注文内容を確認し、誤りを戻って訂正できる確認画面と変更ボタンを用意し条件を明記する
14. 操作しやすさキーボードフォーカス、文字・背景のコントラスト、操作対象を確かめるキーボードで購入完了まで試し、小さな操作対象を見直す
15. 問い合わせ・購入後質問、注文確認、キャンセル・返金の窓口が見つかる担当時間、連絡方法、注文番号の案内を明記する

端末と入力方法を変えてテストする

実際の購入手順を、スマートフォンとPC、マウスとキーボードで試します。ページを拡大した場合、エラーが出た場合、戻る・再読み込みをした場合も確認してください。WCAG 2.2の達成基準2.5.8では、ポインター操作対象について24×24 CSSピクセル以上または基準に定める間隔などの条件が示されています。すべてのボタンを単純に同じ大きさにすれば適合するという意味ではありません。仕様はW3Cの解説で確認できます。

注文確定前に商品数量・総額・支払・引渡し・返品条件が確認・訂正できるかは、消費者庁の通信販売ガイドラインを参考に実際の画面で確認します。アクセシビリティや法令への適合判断は、サイトの機能や状況に応じて専門家に相談してください。

修正を優先順位に分ける

15項目で見つけた問題は、発生箇所、影響する利用者、注文・問い合わせへの影響、修正工数を記録し、まず情報の誤りや注文不能などの重大な問題から直します。修正前後で同じ購入手順を再テストし、GA4などの計測を使う場合はイベントと受注記録が一致するか確かめます。Googleが案内するCore Web Vitalsは実利用データによる読み込み・応答・視覚安定性の指標です。合格だけで検索順位や売上が保証されるものではありません。

画面の点検やECサイトの改善について相談する方は、ECサイト制作のサービス内容をご確認ください。ページURL、端末、困っている操作、希望する修正をお問い合わせで共有してください。

株式会社AO 吉川悠太

株式会社AO 吉川悠太

岡山県生まれ。一橋大学を卒業後、株式会社ツムラに入社。10年間、営業・Web集客・AI開発を経験。2024年、EC制作・集客の株式会社AOを創業。

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