はじめに:ノーコードで予約販売を始めたいショップオーナーへ
Shopifyで
- 新商品の先行予約
- 在庫切れ商品の予約受付
- 期間限定セールや受注生産
をやりたいと思っても、
「コードを書かないと難しそう」
「テーマ改修はちょっと怖い」
という理由で後回しになりがちです。
そこで便利なのが、日本製の予約販売アプリ「RuffRuff 予約販売」です。
RuffRuffは、ノーコードかつ数ステップの設定だけで予約販売を実現できるShopifyアプリとして開発されており、在庫切れや新商品発売前に発生する機会損失を減らすことを目的としています。
しかも
- 日本企業(株式会社Tsun)開発
- 管理画面・ヘルプ・サポートすべて日本語
- Shopifyの「Built for Shopify」認定アプリ
という、日本のEC事業者にとってかなり扱いやすい条件がそろっています。
この記事では、RuffRuffを使って
「ノーコードでシンプルな予約販売を始める手順」
にフォーカスして、できるだけ具体的に解説します。
RuffRuff 予約販売アプリの概要をざっくり押さえる
アプリの基本情報
RuffRuff 予約販売は、株式会社Tsunが開発するShopify向けの予約販売アプリです。
特徴として
- 無制限に予約注文を受け付け可能
- 日本語の管理画面とサポート
- 「Built for Shopify」に認定された予約販売アプリ(日本製として唯一と紹介されている)
といった点が挙げられます。
主な機能
公式情報や比較記事などを整理すると、RuffRuffでできることは次のようなイメージです。
- 予約販売
- 発売前の商品を予約受付
- 在庫切れ時に予約注文に切り替え
- 受注生産商品の予約受付
- 期間限定の販売・セール
- 販売開始日時・終了日時を設定
- 期間限定セール価格の設定
- カウントダウンタイマー表示
- 会員限定・条件付き販売
- 会員ランクや顧客タグに応じた限定販売
- VIP会員限定先行販売
- ブラックリスト顧客への販売制限
- 注文制限・同梱制御
- 購入数の制限(一人〇個までなど)
- 特定商品との同梱禁止
- カート内条件に応じた制御
- 表示まわり・業務効率化
- カートボタン文言の変更(予約する/再入荷予約など)
- 商品ページのメッセージ表示
- 予約商品のバッジ表示
- 配送日時指定モジュールの非表示
- 注文タグの自動付与
- 予約注文のみフルフィルメントを保留
これらは、管理画面上のルール設定で行えるため、基本的にはノーコードで運用できます。
料金プランのイメージ
料金は有料アプリですが、比較記事ではおおよそ以下のようなプラン構成として紹介されています。
- スターター
- 月額 9ドル程度
- 予約販売手数料あり(数パーセント)
- ベーシック
- 月額 50ドル前後
- 手数料率が下がる
- プロ
- 月額 199ドル前後
- 手数料ゼロ
プランは変更される可能性もあるので、実際に使う前にShopify App Storeの料金表を確認してください。
導入前に決めておきたいこと
RuffRuffは柔軟に使える分、「何をしたいか」が曖昧なままインストールすると、設定画面で迷子になりがちです。
最低限、次の3点は事前にざっくり決めておくとスムーズです。
どのシーンで予約販売を使うか
例としては
- 新商品発売前に「先行予約」を受けたい
- 在庫切れでも予約を受けておき、入荷後に出荷したい
- 受注生産の商品を、期間限定でまとめて受注したい
- 会員ランクの高い顧客だけ先行販売したい
など。
まずは、最初に導入するパターンをひとつに絞ると、検証とマニュアル化がやりやすくなります。
どの商品を対象にするか
おすすめは
- 単価が高め
- 在庫切れしやすい
- 新作や限定アイテム
といった「予約との相性がよい商品」から始めることです。
いきなり全商品を対象にするより、1〜2商品でテストした方が設定も確認しやすくなります。
納期・お届け予定日の考え方
予約販売では、納期の管理も大切です。
- 発送予定日をざっくり「〇月中旬以降」「〇月下旬ごろ」などで案内するのか
- 正確な日付で案内するのか
- 予約商品と通常販売商品を同梱するかどうか
このあたりを決めてから設定を始めると、文言やルールが作りやすくなります。
ノーコードで行う「RuffRuff 予約販売」基本設定 3ステップ
RuffRuffの公式解説や技術記事では、初期セットアップは主に
- 予約販売ルールを作成する
- ルールを商品に紐付ける
- 埋め込みアプリを有効化する
という3ステップで説明されています。
ここでは、それぞれをノーコード初心者向けに噛み砕いて説明します。
ステップ1 予約販売ルールを作成する
まずは「どういう条件のときに、どういう予約販売をするか」を決めるルールを作成します。
おおまかな操作の流れイメージは次の通りです。
- Shopify管理画面のアプリ一覧から「RuffRuff 予約販売」を開く
- メニューから「ルール」またはそれに相当する項目を選び「新規作成」
- ルール名を付ける
- 例:新商品A 先行予約、在庫切れ時予約受付 など
- 発動条件を設定する
- 販売期間(開始日時/終了日時)
- 在庫に関する条件(在庫が0のとき予約に切り替え、など)
- 顧客条件(タグがVIPのときだけ表示、など)
- 実行するアクションを設定する
- カートボタンの文言を「予約する」に変更
- 商品ページに予約であることを示すメッセージを表示
- 割引を自動適用(先行予約割引など)
- カウントダウンタイマーを表示
このステップで「どんな予約販売のルールなのか」が定義されます。
ルールは用途ごとに分けておくと整理しやすいです。
- 新商品の先行予約用
- 在庫切れ時に予約受付に切り替える用
- VIP会員限定先行販売用
など。
ステップ2 ルールを商品に紐付ける
次に、作成したルールを「どの商品に適用するか」を設定します。
一般的な流れは以下のような形です。
- ルールの編集画面内にある「商品を追加」や「適用商品」などのセクションに移動
- 商品を検索して選択
- 単一商品だけ
- 特定のコレクション全体
- タグ指定でまとめて適用
- 保存して反映
RuffRuffは「任意の商品を予約販売にするために、期間・繰り返し・顧客指定などの条件を組み合わせて柔軟に設定できる」と公式マニュアルにも記載されています。
つまり、ルール側で条件をしっかり定義しておけば、商品との紐付けはそこまで難しくありません。
ポイントは
- 最初は「特定の1商品だけ」に絞って紐付ける
- 想定通りに動くことを確認してから、他商品にも展開する
という順番で進めることです。
ステップ3 テーマに埋め込みアプリを有効化する
最後に、Shopifyのテーマ側にRuffRuffを表示させるための「埋め込み」を有効にします。
RuffRuffは「Built for Shopify」かつ最新テーマに対応しており、Shopifyのテーマエディタから簡単に有効化できるよう設計されています。
一般的な操作イメージは次のようになります。
- Shopify管理画面で
オンラインストア → テーマ → カスタマイズ
を開く - 対象となる「商品ページ」のテンプレートを選択
- テンプレート編集画面の中で
「アプリ埋め込み」または「アプリブロック」
の項目から「RuffRuff 予約販売」を追加 - 予約メッセージやボタンが表示される位置を調整
- カートボタン付近
- 価格の近く
など、ユーザーが気づきやすい位置がおすすめ
- 保存して公開
テーマによってUIは多少異なりますが、
「アプリを追加 → 適切な位置にブロックを配置」という流れは共通です。
公開前には、必ずテスト商品で
- 予約メッセージが表示されているか
- 予約ボタンの文言が変わっているか
- カートに入るときの挙動は問題ないか
などを確認してから本番公開すると安心です。
代表的な設定パターンとざっくり手順
ここからは、RuffRuffでよく使われる代表的なパターンを、ノーコード寄りの視点で整理します。
パターン1 在庫切れ時に自動で予約販売に切り替える
RuffRuffの公式ブログでは「在庫切れ時に自動で予約販売に切り替える方法」が紹介されています。
イメージとしては
- 在庫が0になったら
- 商品ページで「在庫切れ」ではなく「予約受付中」と表示
- カートボタンを「予約する」に変更
- 予約注文として受け付ける
という流れです。
簡易版の設定イメージは次の通りです。
- ステップ1で
「在庫が0のとき予約販売にする」という条件付きルールを作成 - ステップ2で対象商品にルールを紐付け
- ステップ3で埋め込みを有効にし、実際の表示を確認
より高度な設定として、Shopify Flowと連携して過注文を防止する方法も紹介されていますが、まずはルールと商品紐付けだけのシンプルなパターンから始めるのがおすすめです。
パターン2 新商品の発売予告と先行予約
新商品をローンチする際に
- 発売予告
- 先行予約(先行割引)
- 通常販売
とフェーズを分けて販売したいケースも多いと思います。
RuffRuff公式サイトでは、発売予告や先行販売、期間限定販売などを一つのアプリで実現できると説明されています。
設定の考え方は次のような感じです。
- 発売予告フェーズ
- 販売開始日時前
- 商品ページに「〇月〇日 予約開始」のメッセージ
- カウントダウンタイマーを表示
- カートボタンは非表示または「COMING SOON」に変更
- 先行予約フェーズ
- 一部顧客のみ予約可能(顧客タグなどで制御)
- 通常価格より割引した先行予約価格を自動適用
- 予約メッセージを表示
- 通常販売フェーズ
- 予約ルールをオフにして通常販売へ移行
- 必要に応じて在庫切れ時の予約販売ルールを別途適用
このように、販売開始日時と顧客条件を組み合わせることで、ノーコードの範囲でもそれなりにリッチな販売シナリオを構築できます。
パターン3 VIP会員限定の先行販売
RuffRuffは「VIP会員限定販売」にも対応しており、会員ランクアプリとの連携によって、
- ゴールド会員以上だけ先行購入できる
- 卸売顧客だけ卸価格で購入できる
といった使い方も可能と紹介されています。
ノーコードでできる範囲としては
- Shopify側で顧客タグやメンバーランクを付与
- RuffRuffのルール条件で
「顧客のタグに vip などが含まれる場合のみ予約ボタンを表示」 - 通常会員には「発売予告」だけ見せる/そもそも商品を非表示にする
といった設定が挙げられます。
パターン4 受注生産・期間限定販売
受注生産の商品や限定コレクションを
- 一定期間だけ受注
- その期間の注文をまとめて生産・出荷
という形で販売したいときにもRuffRuffは便利です。
- ルールの販売期間で「受注期間」を指定
- 期間中のみカートボタンを予約仕様に変更
- 期間終了後は自動で予約受付を終了
といった形で、「受注期間だけ有効な販売」をノーコードで作ることができます。
ノーコードで使える便利機能と小技
RuffRuffには、専門的な知識がなくても使える便利機能がいくつかあります。
購入数の制限(一人〇個まで)
人気商品で転売対策をしたい場合、
- 1注文あたり1個まで
- 合計購入数に上限を設ける
といった「購入制限」が役に立ちます。
RuffRuffはCart and Checkout Validation APIを使った注文制限に対応しており、Shopify Flowと組み合わせることで、おひとり様一点限りといった施策も実現できると紹介されています。
まずは
- 1カートあたりの数量上限
といったシンプルな制限から試してみると良いでしょう。
同梱制御・配送保留
予約商品と通常商品を一緒に買われると、
- どのタイミングで発送するか
- 送料をどう扱うか
といった問題が出てきます。
RuffRuffには
- 同梱制御機能(特定商品と一緒に購入を制限)
- 予約注文のフルフィルメントステータスを保留にする機能
など、予約販売ならではの運営負荷を下げる機能が用意されています。
これらも管理画面の設定でオンオフできるため、コード修正は不要です。
配送日時指定モジュールの非表示
予約商品の場合、
- お届け日が確定していない
- そもそも日時指定は受け付けたくない
というケースも多いはずです。
RuffRuffは、予約商品に限って「配送日時指定モジュールを非表示にする」機能も提供しており、公式ブログでも活用例が紹介されています。
これにより、
- 通常商品は日時指定OK
- 予約商品は日時指定NG
といった運用をノーコードで実現できます。
導入時の注意点とベストプラクティス
まずはテスト環境または限定商品で試す
いきなり本番全商品に適用すると、
- 想定外のタイミングで予約販売になってしまう
- メッセージ文言の誤字や誤解を招く表現がそのまま公開される
といったリスクがあります。
まずは
- テスト用の商品
- 実際に売るにしても「1商品だけ」に限定
して、表示や注文フローを一通り確認してから広げていきましょう。
予約商品用のポリシー・FAQを整える
予約販売を始める前に、
- 予約商品のキャンセルポリシー
- 納期変更が発生した場合の対応
- 予約商品と通常商品の同梱に関するルール
などを、ストアポリシーやFAQとして整理しておくと安心です。
特に
- 納期の目安
- 返品・交換の可否
- 支払方法(クレジットカード、後払いなど)
は、ユーザーからの問い合わせも多くなりやすいポイントなので、事前にページを用意しておくことをおすすめします。
RuffRuff公式ブログでは「後払い付き予約販売」の設定方法なども解説されているので、後払いを検討する場合は事前に仕様を確認しておきましょう。
他アプリとの相性を確認する
RuffRuffは予約販売の機能が充実している分、
- 会員ランクアプリ
- 定期購買アプリ
- カート・チェックアウトの拡張アプリ
などと組み合わせて使うケースも多くなります。
基本的な連携は想定されていますが、アプリ同士の干渉が起きるケースもゼロではないので、
- 本番公開前に必ず注文テスト
- 想定している組み合わせ(クーポン利用、ポイント利用など)でテスト
をしておくと、トラブルを減らせます。
まとめ ノーコードで「まず1商品だけ」から始めるのが成功への近道
RuffRuff 予約販売は
- ノーコードで予約販売・期間限定販売・会員限定販売などを実現
- 無制限の予約注文や多機能な販売条件設定ができる
- 日本語対応の「Built for Shopify」アプリとして信頼性が高い
という点で、国内のShopifyストアと非常に相性の良いアプリです。
しかし、機能が多いがゆえに、最初から全部を使い倒そうとすると混乱しがちです。
おすすめの進め方は
- 目的を一つに絞る
例
在庫切れ時に予約を取りたい
新商品の先行予約だけやりたい - 対象商品を1〜2点に絞る
- 本記事で紹介した3ステップ
予約販売ルールを作成
商品に紐付け
埋め込みアプリを有効化
を試す - テスト注文で表示/挙動を確認してから、本番適用範囲を広げる
この流れであれば、テーマコードに手を入れなくても、
Shopify標準のUIの範囲で「ちゃんと売れる予約販売環境」を構築できます。
実際に導入する際に
- 具体的なルール案
- 商品ページでの見せ方(コピー・配置)
- 他アプリとの組み合わせ方
などを一緒に整理したい場合は、ショップの現状とやりたい施策を教えてもらえれば、より踏み込んだ設定プランも提案できます。























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