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キャッシュフロー計算書の基本とEC事業における重要性

キャッシュフロー計算書とは?

EC事業の売上は順調なのに、なぜか手元の現金が心もとない。そんな経験はありませんか?その謎を解き明かす鍵が「キャッシュフロー計算書」です。これは、損益計算書だけでは見えない、会社のリアルな現金の動きを把握するための重要な財務諸表です。

会社の現金の流れを示す書類

キャッシュフロー計算書(C/F)は、一定期間において「会社にどれだけの現金が入り(キャッシュイン)、どれだけ出ていったか(キャッシュアウト)」をまとめた書類です。企業の活動を「営業」「投資」「財務」の3つに分けて、それぞれの現金の増減を示します。これにより、会社の血液ともいえる現金の流れを健康的に保てているかを確認できます。

なぜ利益と現金は違うのか?

会計上の「利益」と、手元にある「現金(キャッシュ)」は必ずしも一致しません。例えば、EC事業ではクレジットカード決済の売上が翌月末に入金される一方、広告費や仕入れ代金は先に支払うケースが多々あります。このように、売上が計上されるタイミングと、現金が実際に動くタイミングにはズレが生じるため、利益が出ていても現金が不足することがあるのです。

EC事業者が陥る黒字倒産

「黒字倒産」とは、帳簿上は利益が出ているにもかかわらず、支払いに必要な現金が不足して倒産してしまう状態です。特に、急成長しているEC事業では、売上拡大のために仕入れを増やしすぎたり、広告費を先行投資したりすることで、手元の現金が枯渇しがちです。キャッシュフローの把握は、この最悪の事態を避けるために不可欠です。

計算書の3つの構成要素

キャッシュフロー計算書は、3つの活動区分で構成されています。それぞれの活動がプラスなのかマイナスなのかを見ることで、会社がどのような状況で現金を増減させているのかが分かります。ここでは、各区分の意味を理解しましょう。

営業活動キャッシュフロー

本業である商品の販売やサービスの提供によって、どれだけ現金を稼いだかを示します。EC事業においては、商品の仕入れ、広告宣伝費の支払い、販売代金の回収などが含まれます。この項目がプラスであることが、事業が順調である大前提です。ここがマイナスの場合、本業で現金を生み出せていない危険な状態と言えます。

投資活動キャッシュフロー

将来の成長のために、どのような投資を行ったかを示す項目です。例えば、事業拡大のための設備投資(PCや撮影機材の購入)、ソフトウェアの導入、事務所の敷金などが該当します。成長中の企業では、事業拡大のために積極的に投資を行うため、マイナスになることが一般的です。

財務活動キャッシュフロー

事業活動を維持するための資金調達や返済の状況を示します。金融機関からの借入や返済、増資による資金調達などがここに含まれます。銀行から融資を受けるとプラスに、借入金を返済するとマイナスになります。事業のフェーズによってプラスにもマイナスにも変動します。

EC事業での読み解き方と改善策

3つのキャッシュフローの関係性を理解することで、自社のEC事業が置かれている状況を正確に把握し、具体的な対策を立てることができます。ここでは、EC事業の特性に合わせた読み解き方と改善のヒントをご紹介します。

営業CF:仕入と広告費を確認

営業キャッシュフローがマイナス、または利益に比べて極端に少ない場合、在庫過多や売掛金の回収遅れが原因かもしれません。まずは、仕入れの量やタイミングが適切かを見直しましょう。また、広告費の支払いサイクルと売上入金のサイクルを把握し、資金ショートが起きないよう支払い計画を立てることが重要です。

投資CF:将来への投資を評価

投資キャッシュフローが大きなマイナスになっている場合、それが将来の売上につながる有効な投資なのかを評価する必要があります。例えば、高額なシステムを導入したなら、それによってどれだけ業務が効率化され、人件費が削減されたのか、費用対効果を検証しましょう。計画性のない投資は、資金繰りを悪化させる原因になります。

財務CF:借入と返済の状況

事業拡大のために融資を受ける(財務CFがプラス)のは健全な経営活動ですが、営業キャッシュフローの範囲内で返済できる計画的な借入が大切です。常に借入に頼らないと事業が回らない状態は危険です。健全な財務状況を保ち、必要な時に融資を受けられるよう、金融機関との良好な関係を築いておきましょう。

まとめ

損益計算書で「利益」を見るだけでなく、キャッシュフロー計算書で「現金」の流れを把握することは、EC事業を安定的に成長させるための両輪です。特に、仕入れや広告費などの先行投資が多くなりがちなEC事業者にとって、キャッシュフローの管理は生命線と言っても過言ではありません。まずは自社の通帳の動きを「営業」「投資」「財務」の3つに分類してみることから始め、お金の流れを「見える化」し、健全な資金繰りを実現しましょう。

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