「これからネットショップを始めたいけど、ShopifyとBASE、どっちを使えばいいか分からない…」そんな悩みをお持ちのあなたへ。本記事では、国内2大ネットショップ開設サービスであるShopifyとBASEを徹底比較します。料金体系や機能はもちろん、メリット・デメリット、そしてどんな人におすすめなのかを分かりやすく解説していきます。それぞれのサービスの特徴を理解し、あなたのビジネスに最適なプラットフォーム選びの参考にしてください。
Shopifyとは
Shopifyの特徴
Shopifyは、2004年に創業したカナダの企業Shopify Inc.が運営する、世界175ヵ国以上で利用されているECサイト構築プラットフォームです。
初心者でも簡単にオンラインショップを開設・運営できることから、世界中の事業者に利用されており、2021年には取扱高4,960億ドルを超える巨大SaaSへと成長しました。
Shopifyは、豊富な機能、洗練されたデザインテンプレート、アプリストアで提供される多様な拡張機能など、ECサイト運営に必要なものがすべて揃っている点が特徴です。
そのため、個人事業主から中小企業、大手企業まで、幅広い規模のビジネスに対応できます。
また、多言語・多通貨対応など、グローバル展開を視野に入れたビジネスにも最適です。
日本語にも対応しており、日本語でのサポートも充実しているため、安心して利用できます。
Shopifyのメリット
初心者でも簡単に利用できる
Shopifyは、専門知識がなくても直感的に操作できる管理画面を備えています。
そのため、Web制作やプログラミングの経験がない初心者でも、簡単にオンラインショップを開設・運営できます。
また、Shopifyには無料テーマや有料テーマが豊富に用意されており、テーマを選択するだけで、簡単にプロがデザインしたような洗練されたオンラインショップを作成できます。
さらに、Shopifyアプリストアには、マーケティング、売上分析、顧客管理など、様々な機能を追加できるアプリが数多く用意されています。
これらのアプリを利用することで、より簡単にオンラインショップの機能を拡張できます。
豊富な機能
Shopifyは、ECサイト運営に必要な機能が豊富に揃っています。
商品登録、在庫管理、受注管理、顧客管理、メールマガジン配信、クーポン発行、アクセス解析などの基本的な機能はもちろんのこと、越境EC、 dropshipping、サブスクリプション販売など、近年注目されている販売形態にも対応しています。
また、Shopifyは常に最新の機能が追加されており、常に進化し続けています。
デザイン性の高いテーマが豊富
Shopifyには、無料テーマと有料テーマが用意されており、いずれもプロがデザインした高品質なものが揃っています。
テーマは、業種やブランドイメージに合わせて自由に選択できます。
また、HTMLやCSSの知識があれば、テーマをカスタマイズして、さらにオリジナリティあふれるオンラインショップを作成することも可能です。
SEOに強い
Shopifyは、SEO対策に必要な機能が標準装備されています。
例えば、ページタイトル、メタディスクリプション、URLスラッグなどを自由に設定できるほか、XMLサイトマップの自動生成、301リダイレクト設定、構造化データの自動生成など、SEOに効果的な施策を簡単に行えます。
また、Shopifyはサイト表示速度が速いため、SEO評価が高くなりやすい点もメリットです。
充実したサポート体制
Shopifyは、メール、電話、チャットによる日本語サポートを提供しています。
また、Shopifyのヘルプセンターには、FAQ、チュートリアル、動画など、豊富な情報が掲載されています。
さらに、Shopifyの公式ブログやSNSアカウントでは、Shopifyに関する最新情報や活用事例が発信されています。
Shopifyのデメリット
月額費用がかかる
Shopifyは、月額費用がかかるSaaS型のECサイト構築サービスです。
無料プランは提供されていません。
そのため、売上規模が小さいうちは、費用対効果が合わないと感じるかもしれません。
カスタマイズの自由度が低い場合がある
Shopifyは、豊富な機能と拡張性を備えていますが、HTMLやCSSなどの専門知識がないと、カスタマイズの自由度が低いと感じる場合もあります。
特に、デザイン性を重視する場合は、HTMLやCSSの知識がある程度必要になります。
日本語の情報が少ない場合がある
Shopifyは、日本語に対応していますが、日本語の情報は英語の情報に比べて少ないのが現状です。
そのため、Shopifyに関する最新情報や使い方を調べる際には、英語の情報 sourcesを参照する必要がある場合があります。
ただし、近年は日本語の情報も増えてきており、日本語のコミュニティやブログなども充実してきています。
Shopifyでできること
Shopifyでは、オンラインショップの開設・運営に必要な機能がすべて揃っています。
具体的には、以下のようなことができます。
商品の販売
Shopifyでは、実店舗で販売している商品はもちろんのこと、デジタルコンテンツやサービスなども販売できます。
また、単品販売、セット販売、定期販売など、様々な販売形態に対応しています。
販売形態 | 説明 |
---|---|
単品販売 | 商品を1つずつ販売する形態です。 |
セット販売 | 複数の商品をまとめて販売する形態です。 |
定期販売 | 商品を定期的に販売する形態です。 |
顧客管理
Shopifyには、顧客管理機能が備わっており、顧客情報、購入履歴、問い合わせ履歴などを一元管理できます。
また、顧客セグメント機能を利用することで、特定の条件に合致する顧客を抽出し、ターゲティングメールを配信することも可能です。
マーケティング
Shopifyには、クーポン発行機能、ポイント付与機能、アフィリエイト機能など、様々なマーケティング機能が備わっています。
また、Shopifyアプリストアには、メールマーケティングツール、SNSマーケティングツールなど、様々なマーケティングツールが提供されています。
アクセス解析
Shopifyには、アクセス解析機能が備わっており、アクセス数、ページビュー数、直帰率、コンバージョン率などのアクセス状況をリアルタイムで確認できます。
また、Googleアナリティクスなどの外部ツールと連携することも可能です。
外部サービスとの連携
Shopifyは、様々な外部サービスと連携できます。
例えば、配送業者、決済代行会社、会計ソフト、CRMツールなどと連携することで、業務効率化を図ることができます。
Shopifyの料金プラン
Shopifyには、以下の5つの料金プランが用意されています。
プラン名 | 月額費用 | 特徴 |
---|---|---|
Shopify Starter | 月額$5〜 | SNSやメッセージアプリで商品を販売できる ECサイト機能はない 個人事業主や副業におすすめ |
Shopify Basic | 月額$29〜 | ECサイトの基本的な機能がすべて利用可能 オンラインショップをこれから始める人におすすめ |
Shopify | 月額$79〜 | Shopify Basicよりもさらに多くの機能が利用可能 成長中のビジネスにおすすめ |
Shopify Advanced | 月額$299〜 | Shopifyのすべての機能が利用可能 大規模なビジネスにおすすめ |
Shopify Plus | 要問い合わせ | Shopify Advancedよりもさらに高度な機能が利用可能 超大規模なビジネスにおすすめ |
※月額費用は、年払いを選択した場合の料金です。月払いの場合は、月額費用が割高になります。
詳しくは、Shopifyの料金プランをご確認ください。
BASEとは
BASEとは、BASE株式会社が運営する、無料で簡単にネットショップが開設できるサービスです。専門知識がなくても、誰でも直感的に操作できるのが特徴で、HTMLやCSSなどの専門知識は一切不要です。豊富なデザインテンプレートや機能が用意されているため、初心者でも簡単に本格的なネットショップを作成できます。
BASEの特徴
- 無料で簡単にネットショップを開設できる
- HTMLやCSSなどの専門知識が不要
- 豊富なデザインテンプレート
- スマホアプリで簡単にショップ運営が可能
- マーケティング機能も充実
BASEのメリット
無料で始められる
BASEの最大の特徴は、初期費用・月額費用が無料で始められる点です。ショップ開設後も、売上が発生した場合のみ手数料が発生する仕組みのため、リスクを抑えてネットショップを運営できます。そのため、初めてネットショップを開設する方や、副業として始めたい方に最適です。
操作が簡単
BASEは、専門知識がなくても直感的に操作できるよう設計されています。そのため、初心者の方でも簡単にネットショップを開設し、商品を販売することができます。また、管理画面もシンプルで見やすく、初めての方でも迷うことなく操作できます。
豊富なデザインテンプレート
BASEには、様々な業種やテイストに合わせたデザインテンプレートが豊富に用意されています。これらのテンプレートは、どれもプロがデザインしたものであり、無料で利用することができます。もちろん、HTMLやCSSを編集して、自分好みのデザインにカスタマイズすることも可能です。
アプリ連携
BASEは、様々な外部サービスと連携することができます。例えば、在庫管理や発送業務を自動化するアプリや、顧客管理システム、アクセス解析ツールなど、便利なアプリが多数用意されています。これらのアプリを活用することで、ショップ運営を効率化することができます。また、InstagramやFacebookなどのSNSとも連携できるため、商品の宣伝や販売促進にも役立ちます。
BASEのデメリット
カスタマイズの自由度が低い
BASEは、簡単に利用できる反面、Shopifyと比較するとカスタマイズの自由度が低いというデメリットがあります。デザインテンプレートは豊富に用意されていますが、HTMLやCSSを自由に編集して、大幅なカスタマイズを行うことはできません。そのため、オリジナリティあふれるネットショップを作りたい場合は、Shopifyの方が適していると言えるでしょう。
機能が限定的
BASEは、Shopifyと比較すると、機能が限定的です。例えば、多言語対応や海外への発送機能など、Shopifyには備わっている機能がBASEにはない場合があります。そのため、海外展開を考えている場合や、より高度な機能を求める場合は、Shopifyの利用を検討する必要があるでしょう。
サポート体制
BASEは、メールでの問い合わせのみの対応となっており、電話サポートはありません。そのため、すぐに問題を解決したい場合や、直接サポートを受けたい場合は、Shopifyの方が適していると言えるでしょう。ただし、FAQやヘルプページなど、自己解決できるようなサポートコンテンツは充実しています。
料金体系を比較
Shopifyの料金プラン
Shopifyは、14日間の無料トライアル後、月額または年間契約のいずれかを選択できます。年間契約の場合、月額料金が割引になる点が魅力です。Shopifyの料金プランは、機能やサポートレベルによって5つのプランに分かれています。プランの詳細を以下の表にまとめました。
プラン名 | 月額料金 | 年間料金 | 主な機能 |
---|---|---|---|
スタータープラン | $5 | $29 | SNSでの販売 Shopifyアプリでの販売管理 基本的なレポート機能 |
ベーシックプラン | $39 | $299 | スタータープランの機能すべて オンラインストア開設 独自ドメインの利用 商品登録数無制限 スタッフアカウント2つ |
Shopifyプラン | $105 | $799 | ベーシックプランの機能すべて プロフェッショナルレポート 海外販売の自動化 スタッフアカウント5つ |
アドバンストプラン | $399 | $2,999 | Shopifyプランの機能すべて 高度なレポート作成機能 配送先住所に基づく送料設定 スタッフアカウント15つ |
Shopify Plus | 個別に問い合わせ | 個別に問い合わせ | 大企業向けのフルサービスプラン 高度なカスタマイズとAPIアクセス 専任のサポートチーム |
上記に加え、Shopifyでは、Shopify Payments以外の決済サービスを利用する場合、取引ごとに決済手数料が発生します。決済手数料はプランによって異なり、ベーシックプランでは2.0%、Shopifyプランでは1.0%、アドバンストプランでは0.5%となっています。
詳細な料金プランについては、Shopifyの公式ページをご確認ください。
BASEの料金プラン
BASEは、初期費用・月額固定費が無料で利用できる点が大きな特徴です。ただし、商品が売れた際に決済手数料とサービス手数料が発生します。BASEの料金プランは無料プランのみですが、有料のオプション機能も用意されています。
無料プラン
無料プランでは、初期費用、月額料金、販売手数料はかかりません。ただし、商品が売れた際に以下の手数料が発生します。
- 決済手数料:3.6% + 40円
- サービス手数料:販売価格の3% + 40円
有料オプション機能
BASEでは、より本格的なネットショップ運営をサポートする有料オプション機能が用意されています。主な有料オプション機能には以下のものがあります。
- BASE Apps:顧客管理、マーケティングオートメーションなど、様々な機能を追加できるアプリ
- BASE Magazine:商品を魅力的に掲載できるショッピングモール型メディア
- BASE U:動画教材やワークショップを通してEC運営を学べるサービス
BASEの料金プランやオプション機能の詳細については、BASEの公式ページをご確認ください。
機能を比較
販売手数料
プラットフォーム | 販売手数料 |
---|---|
Shopify | 月額プランにより異なる (0.99%〜2.9% + 30円) |
BASE | 無料プランの場合:3.6% + 40円 有料プランの場合:3% + 40円 |
こんな人におすすめ!
Shopifyがおすすめの人
- 本格的なECサイトを運営したい人
- 将来的に規模を拡大する予定がある人
- 豊富な機能を活用して、独自性の高いECサイトを作りたい人
- デザイン性の高いECサイトでブランディングを強化したい人
- 海外販売にも挑戦したい人
- プログラミングの知識があり、カスタマイズを積極的に行いたい人
- ある程度コストをかけても、高機能なプラットフォームを利用したい人
Shopifyでおすすめ! | こんな人 |
---|---|
越境ECに挑戦したい | 海外向けに商品を販売したい、多言語対応が必要な方 |
独自ドメインでブランディング | 独自ドメインを取得してブランドイメージを確立したい方 |
豊富なアプリで機能拡張 | Shopifyアプリストアで様々な機能を追加したい方 |
具体的にどんな事業者?
- アパレルブランド
- 雑貨販売
- 食品メーカー
- コスメブランド
- オンラインサロン運営者
上記のような事業者は、Shopifyの豊富な機能や拡張性を活かして、魅力的なECサイトを構築できます。特に、ブランドイメージを重視する事業者や、将来的に規模拡大を目指す事業者にはShopifyが最適です。
BASEがおすすめの人
- 初めてECサイトを開設する人
- 簡単にECサイトを立ち上げたい人
- 低コストでECサイト運営を始めたい人
- 小規模なビジネスや副業で利用したい人
- 商品登録数が少なく、シンプルなサイト構成で十分な人
- HTMLやCSSの知識がない人でも、簡単にデザインをカスタマイズしたい人
BASEでおすすめ! | こんな人 |
---|---|
手軽にECサイトを開設したい | 初心者の方、すぐにネットショップを始めたい方 |
低コストで運用したい | 初期費用や月額費用を抑えたい方 |
シンプルで使いやすい | 複雑な機能は不要、簡単な操作で運用したい方 |
具体的にどんな事業者?
- ハンドメイド作家
- 個人で輸入販売
- セミナー講師
- ブロガー
- インスタグラマー
上記のような事業者は、BASEの手軽さや使いやすさを活かして、気軽にECサイトを運営できます。特に、初めてECサイトを開設する人や、空いた時間で副業としてECサイトを運営したい人におすすめです。 BASEは、無料で簡単にネットショップを開設できるサービスです。
まとめ
ShopifyとBASEはどちらも、初心者でも簡単にネットショップを開店できるサービスです。どちらのサービスにもメリット・デメリットがあり、どちらが優れているとは一概には言えません。Shopifyは月額料金はかかりますが、豊富な機能と自由度の高さが魅力です。本格的なネットショップを作りたい方、販売規模を拡大したいと考えている方におすすめです。一方、BASEは無料で始められる手軽さが魅力です。初期費用を抑えたい方、まずは試しにネットショップを開店してみたいという方におすすめです。どちらのサービスも無料トライアルや無料プランが用意されているので、まずは実際に使ってみて、自分に合ったサービスを選ぶようにしましょう。
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