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ブランドガイドラインの作成:色、フォント、ロゴ使用の一貫性を保つ方法

なぜガイドラインが必要なのか

ブランドガイドラインは、単にデザインを統一するための窮屈なルールではありません。それは、ブランドという無形の資産を守り、育て、その価値を最大化するための戦略的なツールです。なぜそれが必要不可欠なのか、3つの視点から解説します。

ブランドイメージの統一

最大の目的は、顧客がどこでブランドに接触しても、常に一貫したイメージを体験できるようにすることです。ウェブサイト、SNS、広告、商品パッケージなど、すべてのタッチポイントで統一されたメッセージを発信することで、顧客の心にブレのない強力なブランドイメージを築き上げます。

業務の効率化とコスト削減

デザインに関する明確なルールがあれば、担当者は「この場合の色は?」「ロゴの使い方は?」と毎回悩む必要がなくなり、制作スピードが格段に向上します。また、外部のデザイナーや制作会社に依頼する際も、的確な指示を素早く伝えられるため、手戻りが減り、結果的にコスト削減に繋がります。

ブランド価値の向上と保護

一貫性は、プロフェッショナリズムと信頼の証です。整然と管理されたブランドは、顧客に安心感を与え、その価値を高めます。同時に、ロゴの誤った使用(引き伸ばし、色の変更など)を防ぐことで、意図しない形でブランドイメージが損なわれるのを防ぐ「防波堤」の役割も果たします。

【要素別】ガイドラインの作り方

ブランドガイドラインに含めるべき要素は多岐にわたりますが、まずは最も基本的な「ロゴ」「色」「フォント」の3つから定めるのが効果的です。ここでは、それぞれの項目で何を規定すべきかを具体的に解説します。

ロゴの使用ルールを定める

ブランドの顔であるロゴは、最も厳密なルールが必要です。以下の項目を定め、やって良いこと(Do’s)と悪いこと(Don’ts)を明確に示しましょう。

  • アイソレーション:ロゴの周囲に確保すべき最小限の余白(保護エリア)
  • 最小サイズ:品質を損なわずに表示できる最小の大きさ
  • 禁止事項:変形、色の変更、要素の追加・削除など、やってはいけないこと

ブランドカラーを定義する

ブランドの印象を決定づける色について、正確な値を定義します。これにより、誰がどのデバイスで見ても、同じ色が再現されるようになります。

  • メインカラー、サブカラー、アクセントカラーの役割を明記
  • カラーコード:Web用のHEX/RGB値と、印刷用のCMYK値を併記
  • 色の組み合わせ例:背景色と文字色の推奨パターンを示す

フォントのルールを明記する

ブランドの「声」となるフォントの使用方法を定めます。情報の伝わりやすさと、ブランドイメージの一貫性を両立させるためのルールです。

  • 使用フォント:見出し用、本文用など、用途別のフォントファミリーを指定
  • 階層ルール:見出し(H1, H2)や本文のフォントサイズ、太さ(ウェイト)を規定
  • 行間や文字間:読みやすさを保つための推奨値を定める

ガイドラインを浸透させるコツ

どれだけ立派なガイドラインを作成しても、使われなければ意味がありません。社内やパートナーにルールを浸透させ、形骸化させないための運用上のコツをご紹介します。

シンプルで分かりやすく

最初から何十ページもある完璧なガイドラインを目指す必要はありません。まずは最も重要なルールに絞り、誰が読んでも直感的に理解できるよう、視覚的な例を多用してシンプルにまとめましょう。特に「禁止事項」は、一目で分かるように示すことが重要です。

いつでも誰でもアクセス可能に

作成したガイドラインは、関係者が必要な時にいつでも簡単にアクセスできる場所に保管しましょう。GoogleドライブやNotion、社内Wikiなど、クラウド上で共有するのがおすすめです。ファイルを探す手間をなくすことが、利用を促進する第一歩です。

定期的な見直しと更新

ブランドは生き物であり、ビジネスの成長とともに変化します。ガイドラインも一度作ったら終わりではなく、新しい媒体が登場したり、ブランド戦略が変わったりした際には、定期的に内容を見直し、現状に合わせて更新していくことが大切です。

まとめ

ブランドガイドラインは、ブランドに関わる全員が同じ方向を向くための「共通言語」であり、ブランドという大切な資産を未来にわたって育んでいくための「設計図」です。最初はA4用紙1枚にまとめることからでも構いません。ブランドの一貫性を保つための第一歩として、まずはロゴのルールを定めることから始めてみましょう。その小さな一歩が、数年後の大きなブランド価値へと繋がっていきます。

株式会社AO 吉川悠太

株式会社AO 吉川悠太

岡山県生まれ。一橋大学を卒業後、株式会社ツムラに入社。10年間、営業・Web集客・AI開発を経験。2024年、EC制作・集客の株式会社AOを創業。

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