2つのローカル販売オプション
ECサイトの役割は、もはや遠くのお客様に商品を届けるだけではありません。実店舗を持つ事業者にとって、オンラインの利便性を活用して、近隣のお客様との繋がりを深めることも重要な戦略です。Shopifyには、そのための強力な機能が2つ標準で備わっています。
ローカルデリバリーとは?
ローカルデリバリー(自社配送)とは、ストアの近隣地域に住むお客様に対して、事業者が自ら商品を配達するサービスです。大手配送業者を介さずに、スピーディーかつ柔軟な配送を提供できます。配送料を安く設定したり、特定の条件下で無料にしたりすることも可能です。
店舗受け取りとは?
店舗受け取り(ストアピックアップ)とは、お客様がオンラインで注文・決済した商品を、後で実店舗の店頭で受け取れるサービスです。「BOPIS(Buy Online, Pick-up In Store)」とも呼ばれます。お客様は送料を節約でき、事業者はお客様の来店を促すことができる、双方にメリットのある方法です。
なぜ今、重要なのか
これらの機能は、オンライン(EC)とオフライン(実店舗)の垣根をなくし、顧客に一貫した購買体験を提供する「OMO(Online Merges with Offline)」戦略の中核をなすものです。お客様は、時間や場所の制約なく、自分にとって最も都合の良い方法で商品を受け取れるようになり、顧客満足度が飛躍的に向上します。
【実践】ローカルデリバリーの設定
それでは、実際に自社配送(ローカルデリバリー)を設定する手順を見ていきましょう。配送エリアの指定がポイントとなります。
配送設定画面での有効化
まず、管理画面の「設定」>「配送と配達」へ進みます。「配送」のセクションに「ローカルデリバリー」という項目があるので、これをクリックし、「このロケーションではローカルデリバリーを提供します」にチェックを入れます。
配達エリアの指定
次に、配達を行うエリアを指定します。指定方法は2種類あります。
- 郵便番号で設定:配達したい地域の郵便番号をリスト形式で入力します。最も正確にエリアを指定できる方法です。
- 半径で設定:店舗の住所から、半径〇〇kmの範囲を配達エリアとして一括で指定します。大まかなエリア設定に便利です。
配達料と条件の設定
最後に、配達料金と条件を設定します。一定の配達料(例:500円)を請求したり、「最低注文金額」(例:3,000円以上)を設定したりできます。また、「注文金額が5,000円以上で配達料無料」といった、購入を促進するための条件付きルールも作成可能です。
【実践】店舗受け取りの設定
次に、お客様がオンラインで注文した商品を、店頭で受け取れるようにする「店舗受け取り」の設定手順です。こちらは、ロケーション(店舗の住所)の設定が基本となります。
店舗ロケーションの確認
まず、「設定」>「ロケーション」で、お客様が商品を受け取る実店舗の住所が正しく登録されていることを確認します。複数の店舗がある場合は、それぞれをロケーションとして登録しておく必要があります。
店舗受け取りの有効化
「設定」>「配送と配達」へ進み、「店舗受け取り」のセクションで、受け取りを許可したい店舗ロケーションの横にある「有効にする」ボタンをクリックします。予想準備時間(例:「通常1営業日以内に準備ができます」)を設定すれば、基本的な設定は完了です。
お客様への通知設定
店舗受け取りで重要なのが、お客様への通知フローです。
- お客様が注文すると、まず「注文確認メール」が自動で届きます。
- 事業者が商品の準備を終えたら、注文管理画面で「受け取りの準備完了」ボタンを押します。
- この操作により、お客様へ「お引き取り可能のお知らせ」メールが自動で送信されます。
この2段階の通知により、お客様は準備が整う前に来店してしまう、といった事態を防げます。
まとめ
Shopifyの「ローカルデリバリー」と「店舗受け取り」は、実店舗を持つ事業者が地域のお客様との関係を強化し、大手ECモールにはない独自の価値を提供するための強力なツールです。これらの機能を導入することで、
- お客様の利便性向上(送料無料、即日受け取りなど)
- 実店舗への来店促進(ついで買いの誘発)
- 配送料の削減
といった、多くのメリットが期待できます。設定は管理画面から簡単に行えますので、ぜひあなたのストアでも、地域のお客様に寄り添った柔軟な受け取りオプションを提供してみてください。























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