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決済手数料を考慮した価格設定と利益計画

価格設定で見落としがちな決済手数料

オンラインショップを運営していると、「売上と入金額が合わない」と感じたことはありませんか?その主な原因は、お客様がカード決済などを利用した際に発生する「決済手数料」です。この見えないコストを理解することが、適正な利益を確保するための第一歩です。

決済手数料とは?

決済手数料とは、クレジットカードやQRコード決済などのキャッシュレス決済手段を事業者が導入する際に、決済代行会社へ支払う手数料のことです。売上金額に一定の料率(例:3%)を掛けて計算され、売上から自動的に差し引かれて入金されます。便利な決済手段を提供する対価と言えます。

なぜ利益を圧迫するのか

価格設定の際にこの手数料を考慮しないと、想定していた利益が手数料分だけ目減りしてしまいます。例えば、1,000円の商品で100円の利益を見込んでいても、3%(30円)の手数料が引かれれば、実際の利益は70円に減少します。この小さな差が、積み重なると大きな損失に繋がります。

手数料は「変動費」と心得る

決済手数料は、商品が売れるたびに必ず発生する費用です。つまり、材料費や仕入原価と同じ「変動費」の一種です。価格設定を行う際は、この変動費を原価の一部として組み込み、コストとして正確に把握することが、健全な利益計画の基本となります。

正しい販売価格の計算ステップ

では、具体的にどのように価格を設定すれば、手数料を支払っても目標の利益を確保できるのでしょうか。ここでは、誰でも簡単にできる正しい販売価格の計算方法を3つのステップで解説します。

ステップ1:原価と目標利益を決める

最初に、商品にかかる「原価」と、その商品で得たい「目標利益」の金額を明確にします。原価には、材料費や仕入れ値だけでなく、梱包資材費なども含めて考えましょう。この合計額が、手数料を差し引いた後に手元に残したい金額の基準となります。

ステップ2:手数料を上乗せする計算式

目標利益を確実に確保するための計算式は、単純な足し算ではありません。以下の「割り戻し計算」を用いるのが正解です。この式を使うことで、手数料が引かれた後でも、設定した原価と目標利益の合計額がきちんと残ります。

販売価格 = (原価 + 目標利益) ÷ (1 – 手数料率)

ステップ3:具体例でシミュレーション

実際に数字を当てはめてみましょう。
・原価:700円
・目標利益:300円
・手数料率:3% (0.03)

間違った計算:
(700円 + 300円) × 1.03 = 1,030円
この場合、手数料は 1,030円 × 3% = 30.9円。売上から手数料を引くと 999.1円となり、目標の1,000円に届きません。

正しい計算:
(700円 + 300円) ÷ (1 – 0.03) = 1,000円 ÷ 0.97 ≈ 1,031円
この価格で販売すると、手数料は 1,031円 × 3% ≈ 31円。売上から手数料を引くと 1,031円 – 31円 = 1,000円 となり、目標額を確保できます。

利益計画を立てる際の注意点

正確な価格設定ができたら、さらに精度の高い利益計画を立てるために、いくつか注意すべき点があります。ビジネスの状況に合わせて、これらの要素も考慮に入れましょう。

決済方法ごとの料率の違い

決済手数料の料率は、クレジットカード、QRコード決済、キャリア決済など、決済手段によって異なります。自社の顧客がどの決済方法をよく利用するかを分析し、平均的な手数料率(加重平均)を把握しておくと、より現実に即した利益計画が立てられます。

月額固定費の存在

決済サービスによっては、売上に応じた手数料とは別に、月額のシステム利用料などの固定費がかかる場合があります。これらの固定費は、売上がゼロでも発生するコストです。損益分岐点を計算する際などに忘れないよう、契約内容をしっかり確認しておきましょう。

キャンペーン料率に注意

決済代行会社は「導入から一定期間は手数料割引」といったキャンペーンを行うことがあります。これは非常に魅力的ですが、恒久的なものではありません。長期的な利益計画や価格設定は、キャンペーン終了後の通常料率を基準に考えることが重要です。

まとめ

決済手数料は、お客様の利便性を高めるために不可欠なコストです。これを単なる経費として捉えるのではなく、価格設定の段階で正確に織り込むことで、初めて健全な利益計画が成り立ちます。今回ご紹介した計算式を活用し、「隠れたコスト」に利益を削られることのない、安定的で計画的な事業運営を目指しましょう。まずは一度、ご自身のショップの価格設定を見直してみてください。

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