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顧客に提供できる独自の価値とは?ベネフィットの考え方と事例

あなたが伝えているのはどっち?「特徴」「メリット」「ベネフィット」の決定的な違い

「この商品の良さは…」と熱心に商品のスペックを語っても、顧客の反応が薄い。その原因は、あなたが「商品の特徴」ばかりを語り、顧客が本当に知りたい「自分の未来がどう良くなるか」を伝えられていないからかもしれません。

マーケティングの世界では、顧客に提供する価値を「特徴」「メリット」「ベネフィット」の3つのレベルで考えます。この違いを理解することが、顧客の心を動かす第一歩です。

3つのレベルで理解する

想像してみてください。あなたは顧客にコードレス掃除機を売ろうとしています。

  • レベル1:特徴 (Feature)

    商品が持つ、客観的な事実や機能、スペックのことです。

    例:「この掃除機は、重さが1.5kgです」

  • レベル2:メリット (Merit)

    その特徴から得られる、直接的な利点やプラス面のことです。

    例:「(1.5kgだから)軽いので、掃除が楽になります」

  • レベル3:ベネフィット (Benefit)

    そのメリットによってもたらされる、顧客の理想の未来やポジティブな感情の変化のことです。これこそが、顧客が本当にお金を払ってでも手に入れたい価値です。

    例:「(掃除が楽になることで)面倒だった掃除の時間が、休日の楽しい家族時間を奪うことがなくなります。いつでも人を呼べるきれいな家で、心に余裕のある毎日を送れます」

特徴やメリットが「商品」を主語にしているのに対し、ベネフィットは常に「顧客」を主語にしています。顧客は1.5kgという軽さが欲しいのではなく、その先にある「心に余裕のある毎日」が欲しいのです。

なぜベネフィットが心を動かすのか?

「人は感情でモノを買い、理屈で正当化する」とよく言われます。商品の特徴やメリットは、購入を正当化するための「理屈」の部分に働きかけます。一方で、ベネフィットは「こうなりたい」「この悩みから解放されたい」といった顧客の根源的な欲求や「感情」に直接訴えかけます。だからこそ、ベネフィットを語られた顧客は、「これはまさに私のための商品だ!」と強く心を動かされるのです。


【3ステップ発想法】商品の特徴を「独自の価値」に変換する方法

では、どうすれば商品の特徴を、顧客の心を動かすベネフィットに変換できるのでしょうか。以下の3つのステップで、誰でも簡単に発想を深めることができます。始める前に、あなたの「理想の顧客(ペルソナ)」がどんな人物か、具体的に思い描いておくことが重要です。

ベネフィットには、時間の節約や問題解決といった「機能的ベネフィット」と、喜びや安心、自己実現といった「情緒的ベネフィット」があります。特に後者の「情緒的ベネフィット」を言語化できると、顧客との間に強い共感が生まれます。

Step 1. 商品の「特徴」をすべて書き出す

まずは頭の中を空にするつもりで、あなたの商品やサービスが持つ特徴を、どんな些細なことでも構わないので付箋などに書き出していきましょう。機能、スペック、素材、デザイン、製法、サポート体制、会社の歴史など、思いつく限りリストアップします。

Step 2. 「だから、何?」と自問し、「メリット」に変換する

書き出した特徴の一つひとつに対して、「だから、お客様にとって何が良いの?」と問いかけてみてください。この問いに答えることで、特徴は顧客にとっての直接的な利点(メリット)に変換されます。

  • 特徴:「この美容液は、保湿成分のセラミドを配合している」
  • → だから、何?
  • メリット:「肌のうるおいを長時間キープできる」

Step 3. 「その結果、どうなる?」と問いかけ、「ベネフィット」に昇華させる

次に、ステップ2で出てきたメリットに対して、「その結果、お客様の生活や気持ちはどう変わるの?」と、さらに深く問いかけます。この問いが、顧客の理想の未来(ベネフィット)への扉を開きます。

  • メリット:「肌のうるおいを長時間キープできる」
  • → その結果、どうなる?
  • ベネフィット:「夕方になっても乾燥による化粧崩れを気にすることがなくなり、自信を持って人と話せるようになる。鏡を見るのが楽しくなる」

【実践!変換ドリル】業界別ベネフィットの考え方と事例

様々な業界の事例で、特徴をベネフィットに変換する練習をしてみましょう。

事例1:高機能コードレス掃除機

  • 特徴:業界トップクラスの静音設計
  • メリット:夜間や早朝でも、音を気にせず掃除ができる。
  • ベネフィット:
    • 【機能的】赤ちゃんの昼寝を邪魔することなく、部屋をきれいに保てる。
    • 【情緒的】忙しい共働き夫婦が、平日の夜に家事を済ませておくことで、週末を丸ごと自分たちのために使えるようになる。

事例2:月額制オンライン学習サービス

  • 特徴:業界のトッププロフェッショナルが講師を務める
  • メリット:実践的で質の高い知識やスキルを、効率的に学ぶことができる。
  • ベネフィット:
    • 【機能的】自己流で学ぶよりも早く成果を出し、キャリアアップや転職を成功させられる。
    • 【情緒的】憧れのプロから直接学ぶことでモチベーションが高まり、成長している自分を実感できる。未来への漠然とした不安が、確かな自信に変わる。

事例3:オーガニック野菜の宅配サービス

  • 特徴:珍しい西洋野菜のレシピが付いてくる
  • メリット:普段使わない野菜でも、調理法に迷うことなく美味しく食べられる。
  • ベネフィット:
    • 【機能的】料理のレパートリーが自然と増え、毎日の献立を考える悩みから解放される。
    • 【情緒的】家族に「これ、なんて野菜?すごく美味しい!」と褒められ、料理上手だと思われる。マンネリだった食卓が、新しい発見と笑顔で満たされる。

見つけたベネフィットを顧客に伝えるコピーライティングのコツ

せっかく見つけたベネフィットも、伝え方次第で響き方が変わります。Webサイトや広告文で使える3つのコツをご紹介します。

コツ1:顧客を主語にする

「当社の製品は~」という作り手目線の言葉を、「あなたは~」という顧客目線の言葉に置き換えるだけで、メッセージは自分ごとになります。

  • Bad:「このマットレスは体圧分散性に優れています」
  • Good:あなたは、翌朝の体の痛みを感じることなく、スッキリと目覚めることができます」

コツ2:五感に訴えかける言葉を使う

抽象的な言葉ではなく、顧客の頭の中に情景が目に浮かぶような、具体的で感覚的な言葉を選びましょう。

  • Bad:「美味しいパンが焼けます」
  • Good:「キッチンに広がる焼きたての香ばしい香り外はカリッ、中はふわふわのパンで、最高の朝が始まります」

コツ3:Before → Afterを見せる

顧客が今抱えている悩みや不満(Before)と、商品によってもたらされる理想の未来(After)を対比させることで、変化の大きさが際立ち、ベネフィットがより魅力的に伝わります。

  • Before → After:「毎日のアイロンがけにうんざりしていたあなたが、シワひとつないシャツで、毎朝5分の余裕を手に入れる」

【注意点】ベネフィットを伝えたいあまり、薬機法や景品表示法に抵触するような過剰な表現や、根拠のない断定(「必ず痩せる」など)は絶対に使用してはいけません。

まとめ

ベネフィットとは、商品の特徴という「点」を、顧客の理想の未来という「物語」へとつなぐ、強力な架け橋です。あなたの商品のスペック表は、無数の物語の種が眠る宝の山なのです。

まずはあなたの商品やサービスの特徴を一つだけ取り上げ、「だから、何?」「その結果、お客様はどうなる?」と問いかけることから始めてみてください。その問いの先に、顧客の心を本当に動かし、あなたの商品が選ばれる理由となる「独自の価値」が眠っています。

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