「コレクション」機能の基本
実店舗で商品が「アウター」「トップス」「パンツ」のようにカテゴリー分けされているように、ECサイトでも商品を分かりやすくグループ分けすることが、お客様の購買体験にとって不可欠です。Shopifyでは、この役割を担うのが「コレクション」機能です。
商品をグループ化する機能
コレクションとは、その名の通り、特定の商品をまとめたグループを作成する機能です。例えば、「Tシャツ」「セール商品」「新着商品」「ギフトにおすすめ」といった、様々な切り口で商品をグループ化し、それぞれを独立したページとして表示させることができます。
顧客の回遊性を高める
適切に分類されたコレクションは、お客様が目的の商品を探しやすくするだけでなく、関連する他の商品にも興味を持ってもらうきっかけになります。これにより、お客様はサイト内をスムーズに見て回る（回遊する）ことができ、滞在時間の増加や購入点数のアップに繋がります。
ナビゲーションメニューで活用
作成したコレクションは、ストアのヘッダーやフッターにあるナビゲーションメニューにリンクとして設置するのが一般的です。「トップス」というメニューをクリックすると、トップスだけを集めたコレクションページに移動する、といったサイト構造を簡単に作ることができます。
手動コレクションの作成方法
コレクションの作成方法には、「手動」と「自動」の2種類があります。まずは、自分で商品を選んでグループを作る、手動コレクションの作成方法から見ていきましょう。
コレクションを作成し手動を選択
管理画面の「商品管理」＞「コレクション」へ進み、「コレクションを作成する」ボタンをクリックします。タイトル（例：「店長のおすすめ」）を入力した後、「コレクションの種類」で「手動」を選択して保存します。これで、商品を入れるための空のコレクションが作成されます。
商品を個別に追加する
作成した手動コレクションの編集画面で、「商品」セクションにある検索ボックスを使い、コレクションに追加したい商品を一つひとつ検索して追加していきます。追加した商品の表示順も、ドラッグ＆ドロップで自由に入れ替えることが可能です。
どんな時に使うか
手動コレクションは、「今週の特集商品」や「ギフトセット」のように、特定のテーマに基づいてキュレーション（厳選）したい場合や、商品の表示順を厳密にコントロールしたい場合に適しています。ただし、商品数が多くなると、管理の手間が増えるという側面もあります。
自動コレクションの作成方法
Shopifyのコレクション機能が真価を発揮するのが、この「自動」コレクションです。あらかじめ設定した条件に基づいて、Shopifyが自動で商品をグループ分けしてくれます。
条件を設定して商品を抽出
コレクションの種類で「自動」を選択すると、「条件」を設定するセクションが表示されます。ここで、「商品名」「価格」「商品タグ」などを基にしたルールを設定します。例えば、「価格が5,000円未満」という条件を設定すれば、その条件に合致する全ての商品が自動的にこのコレクションに追加されます。
商品タグの活用が鍵
自動コレクションで最も強力なのが、「商品タグ」を条件に使う方法です。例えば、すべてのTシャツの商品情報に「Tシャツ」というタグを付けておき、「商品タグがTシャツに等しい」という条件の自動コレクションを作成します。こうすれば、今後「Tシャツ」のタグを付けて新商品を登録するたびに、自動でこのコレクションに追加され、手動での追加作業が一切不要になります。
どんな時に使うか
自動コレクションは、「Tシャツ」「アウター」といった基本的な商品カテゴリーや、「セール商品」「新着商品」のように、条件が明確なグループを作成する場合に非常に効率的です。商品数が多いストアほど、この自動化のメリットは大きくなります。
まとめ
Shopifyの「コレクション」機能は、お客様にとって見やすく、探しやすいストアを作るための基本であり、最も重要な機能の一つです。その使い方をまとめると、
- 手動コレクション：特定のテーマで商品を厳選し、表示順もこだわりたい場合（例：特集ページ）。
- 自動コレクション：商品タグなどを活用し、カテゴリー分けを効率化・自動化したい場合（例：商品カテゴリ）。
となります。この2つの方法を賢く使い分けることで、お客様の満足度を高め、ストアの売上を向上させることができます。まずは、あなたのストアの商品をどのように分類すればお客様が喜ぶかを考え、コレクションの作成を始めてみましょう。
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